車に乗る際は大きく分けて初期費用と維持費がかかりますが、初期費用を一括で支払うのか、それともマイカーローンなどを組んで分割で支払うのかによっても、その後の家計への影響は変化します。
 
今回は三菱UFJ銀行が提供する「ネットDEマイカーローン」を利用して、本体価格が最も安い2WDのXモデルの初期費用全額を賄うケースを想定して、次の条件でシミュレーションしてみます。

●借入金額:295万円
●ボーナス返済分:なし
●借入期間:10年
●金利(年率):2%

試算すると毎月の返済額は2万7143円となります。都市部在住で毎月の維持費として別途4万円かかる場合は、ローン返済分と合わせて7万円近くの固定費が発生する形となります。
 
「車の価格は年収の半分程度が目安」といわれることもありますが、その基準に従えば年収600万円(月収50万円程度)以上は欲しいところでしょう。ただし、実際に車にいくら費やせるのかは、住宅ローンや通信費などの「その他固定費」や変動費の規模によって変わります。
 
例えば、月収50万円で、毎月の固定費として車に7万円、住居関係費として13万円かかる場合は「収入の4分の1近く」が使われる形となります。車と家以外にも必要な支出は存在します。それらも総合的に考慮して家計のやり繰りが可能なのか判断する必要があるでしょう。
 

まとめ

「年収いくらあれば無理なく車を買えるのか」は、明確な答えがあるわけではありません。家族構成や住居など別項目の支出規模によって変わってきます。
 
転職や退職などで将来的に収入が変わる可能性もあります。日々の生活費や預貯金額、将来のライフプランなどを総合的に考慮して、無理のない範囲で見合ったグレードの車を選びましょう。
 

出典

日産自動車株式会社 SERENA 価格・グレード
ソニー損害保険株式会社 2024年全国カーライフ実態調査
株式会社三菱UFJ銀行 ネットDEマイカーローン(自動車ローン)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー