「時間」vs「お金」職場のランチは本当に“自炊”すべき? 自分の時給が「1100円」の場合、お弁当を買ったほうがお得なの? 調理コストをシミュレーション
弁当や総菜を買うよりも、自炊をしたほうが節約になる、そう考える人は多いでしょう。しかし、調理にかかる時間や手間を考えると、買ったほうが実はお得なのでは? と感じることもあるかもしれません。   本記事では、職場でのランチについて、自炊をする場合の節約効果と、弁当などを購入する場合の時間短縮の効果を比較し、実際どちらがお得なのか検証します。

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ランチを購入する場合と自炊する場合のコストを比較

自炊はコストを抑えられると言われますが、実際に弁当などを購入する場合と比べて、どれくらい差があるのでしょうか。
 

弁当などを購入する場合のコスト

SBI新生銀行が、20代から50代の会社員を対象に実施した調査によると、「昼食代(勤務日)は平均すると一回いくらですか?(弁当持参や、在宅勤務でお昼を作る時除く)」という質問に対して、次のような結果が出ています。

●男性会社員:624円
●女性会社員:696円

月に22日間出勤すると仮定し、1ヶ月間のランチ費用を計算すると以下のようになります。

●男性会社員:1万3728円
●女性会社員:1万5312円

 

自炊にかかるコスト

総務省の家計調査によると、2023年の勤労者・単身世帯の食費は1ヶ月あたり平均4万3617円でした。このうち、外食費が1万4269円、酒類が1721円を占めます。これらを除いた2万7627円が、自炊にかかる費用となります。
 
1日あたりの自炊費用は約920円となり、これを1日3食で割ると、1食あたりのコストは306円と計算できます。
 
出勤日が22日と仮定すると、1ヶ月のランチを自炊した場合のコストは306円×22日=6732円です。外食や弁当を購入する場合と比べると、約半分の費用で済む計算になります。
 
しかし、純粋に支出する金額だけをみると自炊のほうがお得ですが、自炊にかかる時間を考慮すると必ずしもお得とは言えない可能性もあります。
 

自炊にかかる時間を時給換算してみよう