大阪・関西万博きょうと推進委員会の公式サイトにて、大阪・関西万博の会場における関西パビリオン京都ブースを紹介するWebページが公開された。ブースのコンセプトや空間デザイン、展示例などを紹介している。

ブースのコンセプトは「一座建立」

関西パビリオン京都ブースのテーマは、「一座建立」。これは、茶道において大切にされる精神の一つであり、茶会に招いた者(亭主)と招かれた客が心を通わせ、一体感のある心地よい空間が生まれる様を表している。

同ブースでは、京都府内各地の取組や魅力を紹介する展示に加え、来場者が出展者と交流し、心を通わせ、一体感を生み出すような実演や体験イベントも実施する。

京瓦による「ワンマテリアル」空間デザイン

空間ディレクションは、国内外で精力的に活動する彫刻家の名和晃平氏が京都・伏見にて創設したクリエイティブ ·プラットフォームSandwichが担当。多彩なコンテンツで満たされた万博会場において、統一されたミニマルかつ静謐な空間をつくることで、人々がじっくりと京都の未来と過去に向き合えるような体験の創出を目指す。

同ブースの床から壁面にかけては、京瓦浅田製瓦工場協力のもと開発された京瓦タイル「キモノタイル」で覆う。着物の前合わせを思わせる独自のタイルパターンが特徴だ。

また、テーマ映像制作は、京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)出身の映像作家・山田晋平氏が代表を務める青空が手がける。

そして、テーマ音楽制作は音楽家・原摩利彦氏が担当。映像と音響と空間が一体となることで多面的な空間の魅力を創出する。

一定期間ごとに入れ替わる多彩なテーマの展示

同ブースでは、「文化」「食」「産業」「環境」「いのち」「観光」という各分野に合わせた展示を、一定期間ごとに入れ替えながら京都の魅力を発信。各週ごとにウィークテーマを設け、100を超える事業者と共に、「何度訪れても京都の新たな魅力を体感できる空間」を創り上げていく。