最近、弁護士時代の同期が「子どもが2人いるけど、書斎を持っている」と言っていたのですが、確かに自分だけの時間がないと精神的に疲れるものです。
今は大変ですが、その30分の読書で自分を保っています。私は読書が好きですが、人によってはコーヒーやお酒をゆっくり飲む時間でもいいと思います。とにかく、自分のための時間を持つことが大切なんですよ。
――山口さんの活躍の背景には、こうしたナイトルーティンがあったのですね。では、モーニングルーティンはどうでしょうか?
山口:朝は子どものことで頭がいっぱいです。子どもが起きる前に自分の準備を済ませるようにしていますが、出演などがある日はメイクも必要です。
まず子どもにご飯を食べさせ、歯磨きをさせてから、日焼け止めを塗らなければなりませんが、これがなかなかうまくいかないんですよ(笑)。
◆プロフェッショナルとして、80%の及第点を出し続ける
――最後に、今後の人生の展望について教えてください。
山口:家族法は私の専門分野であり、人生のテーマでもあります。この分野の学びは今後も続けていきたいと思っています。
私は長期的な目標を立てるのではなく、日々を大切にし、毎日自分と家族の健康を守りながら、仕事では常に80%以上のパフォーマンスを出せるようにがんばっています。そのためには、自分の健康状態が良好であることが前提になります。
もちろん、100%、120%のパフォーマンスを発揮できるときは全力を尽くしますが、それは周りの状況や体調に左右されることが多いです。だから完璧主義にとらわれず、プロフェッショナルとしての及第点を常に維持することが私のモットーですね。
――かつて山口さんが東大を首席で卒業できたのも、成績1位を取っていたからではなく、常に上位3分の1に入り続けた結果だと伺いました。
山口:そうです。昔から変わらないですし、今後もこのスタンスを貫いていくつもりです。
<取材・文/西脇章太(にげば企画)>