こちらも主要キャストは若手が多いですが、それぞれがもつ人間味をとてもよく表現。そこに青木崇高が絡むことにより、見応えのある演技合戦が楽しめます。
◆映像化不可能とされていたトリックを、どのように実写化?
多くの人に読まれた作品なので、ミステリー好きなら結末を知っている人も多いと思いますが、これまで長い間「映像化不可能」とされていたトリックを「どうやって実写化しているのか」を確認するという意味でも、一見の価値あり。もちろん、原作未読でも堪能できます。
また12月30日から1月3日にかけて、深夜に地上波放送(日本テレビ/関東ローカル)されることが決定! TVerでの見逃し配信もあるようなので、Huluに加入せずとも観られます。
◆『1122 いいふうふ』(Prime Video)
渡辺ペコ氏の漫画『1122』をドラマ化した、『1122 いいふうふ』も良作です。
一子(いちこ/高畑充希)と二也(おとや/岡田将生)は、結婚7年目。セックスレスで子どももいないけど仲良しなふたりが“いい夫婦”でいるために、“婚外恋愛許可制”を導入。その後の日常と葛藤を細やかに描いています。
一子は夫の恋人を公認しながら自分は女性用風俗に行くか迷い、二也はダブル不倫をしているけれど優しくて家庭的。原作でも描かれた「セックスレスの夫婦は不幸なのか」「女性の性欲はどう解消するか」といった赤裸々なテーマが、配信ドラマならではの密度で散りばめられています。
◆真剣に向き合うふたりが愛おしく、ちょっぴり羨ましい
一見ふざけたことでも、当事者夫婦にとっては大真面目。そんな当事者としての人間らしさや業のおかしみがリアルに映し出されていて、真剣に向き合うふたりを愛おしく、ちょっぴり羨ましく感じてしまいます。