▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
これまでの日本のインフレ状況
OECDデータを基に野村アセットマネジメントが公表しているデータによると、1973~2022年(年次)の50年間の国内インフレ平均値は「2.3%」です。また、日本銀行は毎年「2%」の物価上昇目標を掲げているため、老後の目標資産を検討する際には、この毎年「2%」の物価上昇を念頭に置くと、よりよいでしょう。
毎年2%ずつ物価が上昇する場合
物価が上昇すると、相対的に現金の価値は目減りしてしまいます。ここでは毎年2%ずつ物価が上昇すると仮定してみます。例えば「100万円」の現金を20年間保有した場合、20年後の実質的価値は「67万円」になってしまいます。
もちろん現金の額面は「100万円」のまま変化はありませんが、物価が上がり続けると現金の実質的価値はどんどん目減りしていきます。
毎年2%ずつ物価が上昇した場合の老後資産シミュレーション
毎年2%の物価上昇を前提に、20年後に、現在価値「2000万円」貯めることを目標とする場合、「約2972万円」の額面金額を貯蓄しておく必要があるという試算結果になります。当初の「2000万円」という数字と比較すると金額が「972万円」も増える結果となりました。