まず、先月の月収が40万円だったときの社会保険料は以下の通りです。
 

・健康保険料:2万3739円
・厚生年金保険料:3万7515円
・雇用保険料:2400円
・社会保険料合計:6万3654円

 
月収から社会保険料を引いた33万6346円を算出率の表に照らし合わせると、税率は10.210%です。
 
また、賞与が50万円のときの社会保険料は以下のようになります。
 

・健康保険料:2万8950円
・厚生年金保険料:4万5750円
・雇用保険料:3000円
・社会保険料合計:7万7700円

 
ボーナス額から社会保険料を引くと42万2300円なので、税率10.210%をかけた約5万1098円が源泉徴収される所得税額です。社会保険料額と合計すると、ボーナスから12万8798円が引かれています。
 
ただし、扶養している親族がいたり月収が異なったりすると、同じ金額のボーナスでも手取り額が変動する点は留意しておきましょう。
 

年末調整や確定申告で一部戻ってくる可能性も

会社勤めの方は、基本的に会社側が年末調整をしてくれるため、自分で税務署への申告は必要ありません。しかし、年末調整前に退職をした場合は、自分で確定申告をする必要があります。年末調整や確定申告の結果、源泉徴収額が本来の税額より多ければ、余剰分を還付してもらえるでしょう。
 

ボーナスは前の月の給料とボーナス額などを基に引かれる金額が決まるため人によっては普段より多く感じる

ボーナスを受け取ったときは、月収とは別に社会保険料や所得税の計算がなされます。計算は前月の給料やボーナス額のほか、扶養人数なども基に計算されるため、同じボーナス額でも人によって手取りが変わる可能性もあるでしょう。
 
また、ボーナスを月収よりも多い金額で受け取ったときは、その分健康保険料や税額も高くなります。そのため、手取りが少なく感じるケースもあるでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
 
監修:高橋庸夫
ファイナンシャル・プランナー