12月1日(日)、吉祥寺東急裏エリアに斬新な中華料理店「sinensis(シネンシス)」がオープンした。
小野氏の新たな挑戦となる中華料理店
「sinensis」は、練馬区で「ファミリーレストラン」を謳った「POT」2店舗を成功させてきたオーナー小野大樹氏にとって3つめのお店。
店名からメニュー、内装、出店場所まで、小野氏の経験に根ざした思いがたっぷりと詰まっている。
2022年3月に開店した「Family Restaurant POT」大泉町店と2023年10月オープンの同東久留米店には“家族連れでも入りやすい、おいしい中華店”という思いを込めているが「sinensis」はランチ1,500~2,000円、ディナー6,000~7,000円と、カジュアルではあるが「POT」よりはややアッパーな価格帯。
友人同士の会合やカップルのデート、ビジネスシーンでの利用がターゲットという、小野氏にとっては初めてのチャレンジとなる。
中華料理界の課題を解決し新しい風を
トヨタの営業をやめて「その前にやっていた飲食のアルバイトが楽しすぎた」という理由で飲食業界に転じた小野氏。
当時から自分の店を持つことを目標に「飲食に携わることはなんでもやっとかないと」と個人経営の焼き鳥屋からスタートし、多様な業態・職種を経験。「やっぱり料理を極めないと戦えない」という考えに行き着いたときにたまたま渋谷の中華料理店に入ったことが、小野氏の運命を決めた。
その中華料理店のシェフがミシュランのビブグルマンや食べログ100名店に載るような人物であり、かつ入社初日に食べたまかないが美味しかったことから“この道で生きていこう”と決心。
紆余曲折あったものの、ここで学んだ中華料理のおいしさを広めていくことに人生の目標を定めるが、そこで課題として浮上したのが「厳しさ」だった。
様々な要因から、あまり人気がない中華の料理人。中華料理文化の悪弊を取り払いつつ、職人道のいいところも伝えていきたい。との考えから、あえて “ファミリーレストラン” を謳って出店したのが「POT」だった。