時給1250円・週20時間勤務を、50歳時点から10年間続けると、1年分の老齢厚生年金は7万2000円ほど増加します。
一方、同じ時給(1250円)でフルタイム勤務の場合、1年分の老齢厚生年金は14万4000円ほど増えます。さらにフルタイムで65歳まで働くと、1年分の老齢厚生年金は21万7000円ほど増加するでしょう。
より増加する可能性も
給与が2倍近くになるため、老齢年金も2倍近くになる計算ですが、実際はそれほど単純ではなく、それ以上の額になる可能性があります。
なぜなら、就労時間が長くなれば得られる経験やスキルも高くなりやすいからです。そのため時給も上がりやすく、場合によってはリーダー手当の加算や正社員登用の打診などがあるかもしれません。
まとめ
老齢厚生年金の額は、どのくらいの保険料をどのくらいの期間払い込んだかによって決まります。より長い期間、より高い賃金で働くことで、受給額が増えるしくみです。
社会保険加入の機会に今後の勤務時間を考えるときは、現在の手取り額だけでなく、将来的な働き方や保障、老齢年金なども総合的に考えあわせると良いかもしれません。
出典
日本年金機構 は行 報酬比例部分
執筆者:橋本典子
特定社会保険労務士・FP1級技能士
【関連記事】
- パート収入を103万円-130万円-150万円と増やす「デメリット」を意外に知らない人は多い。
- 現在45歳、今まで専業主婦ですが「老後」が不安です…60歳までパートで「月10万円」稼ぐと、将来の年金はどれくらい増えるでしょうか? 少しでも増えたらうれしいです
- 103万、130万はどっちが得? 働く主婦が知っておきたい、年収の壁とは?