「給与天引き」で貯めようと決めたのに、いろいろなものが値上げで生活費が足りなくなり預金を下ろしてしまいます。どうやって貯めたらいいですか?
給与天引きで計画的に預金を始めたものの、最近の物価上昇や生活費の増加により、思うように貯蓄ができないという声が多く聞かれます。生活費が足りず、せっかくためたお金を引き出さざるを得ない状況に陥る方も少なくありません。では、どのようにして貯蓄を続ければよいのでしょうか。   今回は、預金を切り崩さずにため続ける具体的な対策について紹介します。

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以前よりも支出が増えた項目・支出を控えている項目は?

物価が上がり生活に困っている方は多くいるでしょう。株式会社ネオマーケティングが全国の20歳以上の男女のうち、有職者である1000名を対象にした「マイナス金利に関する調査」によると、直近1年程度で物価の上昇を感じたという人は全体の95%です。同調査による、家庭で以前よりも支出が増えた項目・支出を控えている項目それぞれのトップ3を表1にまとめました。
 
表1

支出が増えた項目 支出を控えている項目
1位 食費(71.3%) 食費(36.5%)
2位 光熱費(57.1%) 衣服費(29.9%)
3位 交通費(37.7%) 飲食費(28.2%)

※株式会社ネオマーケティング「マイナス金利に関する調査」を基に筆者が作成
 
支出が増えた項目・支出を控えている項目はどちらも「食費」がトップです。
 
支出が増えた項目としては、「食費」が71.3%と他の項目を圧倒してトップとなり、「光熱費」が2位、「交通費」が3位となっています。一方、支出を控えている項目としては、「食費」の次に「衣服費」、次いで「飲食費」となりました。
 

どうやってお金をためる?

物価高が気になるこのご時世で、どのようにお金をためればいいのでしょうか。
ここでは具体的な対策についてみていきましょう。
 

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