次に好きな女性アナウンサーランキングを見てみると、1位の田村真子アナのほか、4位の岩田絵里奈アナ(日本テレビ)、6位の井上清華アナ(フジテレビ)、8位の田中瞳アナ(テレビ東京)と20代後半のアナウンサーがランクイン。しかし、2位に江藤愛アナ(TBS)、3位に大江麻理子アナ(テレビ東京)、9位に大下容子アナ(テレビ朝日)など、各局の中堅・ベテランアナが変わらず強い人気を誇ることもわかる。また昨今“元アイドル”の女性アナウンサーも増えているが、好きなアナウンサーランキングの上位には入ってこない。
「若い女性アナも、かつてのような“アイドルアナ”という雰囲気のアナウンサーは、そこまで人気が出ないように感じます。SNSでキラキラした私生活を披露するアナウンサーもいますが、結局アナウンスのスキルや親近感が高評価につながりやすくなっている」(同)
テレビ界において、若いイケメンのアナウンサーやキラキラしたアイドル的なアナウンサーが支持されにくくなっている現状がある。いったいどういう背景があるのか。女子アナウォッチャーの丸山大次郎氏は分析する。
「人を傷つけることに厳しい世情のなか、アナウンサーにとって親しみやすさやユーモラスなキャラ、安定した実力などが必要になる“好感度”が、より視聴者に重要視されるようになっているのだと思います。男女ともにルックスに優れたアイドルアナウンサーは、その言動が鼻についてしまうことも多くなりますから。
また、イケメンアナとかアイドルアナは、スキャンダルがあった時に派手に報じられやすい。赤坂のドンファンことTBS・小林廣輝とか、岡田将生と交際した鈴木唯アナとか、テレ朝アナとフリーアナ森千晴の泥酔ハグ事件などですね」
従来のタレント性に優れたアイドルアナから“個性”が活きる時代に変わってきている。転換期は、水卜麻美が加藤綾子からオリコンランキングのトップを奪取したときだと丸山氏は指摘する。