編集S からあげ4ですか?
新越谷 敗者復活じゃなく、準決勝のほう。
編集S それはそうか。次は滝音対マユリカというドラマ含み。「64-36」は思いのほか大差だったように思います。
新越谷 人気投票の側面は否めないと、まあ今さらですけど、感じてしまったなぁ。マユリカのネタは全然いいし、ウケてるし、ミスもないし、彼らは何も悪くないんだけど、こっちが勝手に「打倒・令和ロマン」の大会であるという意識を持ってしまってるせいもあって、うーんマユリカか、となってしまった。すごく伸びた滝音と、去年同様のマユリカ、という構図でもあったし。いや、全然笑ったしおもしろかったですけど。自分は明確に「36」側だったなぁ。
編集S 家族チャーハン「56-44」。
新越谷 これも「44」側だった。家族チャーハン、ちゃんと見たの初めてだったけど、めっちゃいいですね。「お好きな席どうぞ」からの「まだない」の流れとか、ホントに美しいと思う。「反社の~」ってオチのところかな。もっとわけわかんなくて、ただ美しいだけのところに行ってればワンチャンあったかもしれません。まだ10回以上あるし、そのうち来るでしょうね。上手いし、おもしろかった。
編集S 男性ブランコ「53-47」
新越谷 これもいいネタでしたねえ。「人間を見てもらいます」ってワードもカッコいいし、浦井のヤカラっぷりも楽しかった。いわゆる「私の中の天使と悪魔」という定番ネタの進化形というか、パッケージを変えただけな気もするんですが、「クッショニズム」とか「タッフィー」とかワードで個性も打ち出しているし、「漫才をやらされてる先生」が暴れ回る姿も愛らしいし、これも「47」側でした。
編集S マユリカは悪くないですよね。
新越谷 全然悪くないです。
編集S 豪快キャプテン。
新越谷 なんかね、「イルカは魚ちゃうで」ってギャンゴリが言うのを待ってしまった感じがするんですよね。それと、べーやんが「イルカになりたい」とまで言い出したあたりで、ギャンゴリのほうから客側に共感を求めてほしかった感じがするんです。「トレーナーになりたい」が「イルカになりたい」に変化したときに、ギャンゴリの側にも「阻止」から「諦観」という変化が訪れてるわけですよね。ここで、言ってることは変わるけど同じテンションでべーやんに向き合ってしまったところがもったいないと思うんです。「何言うてんの、この人」という態度の変化も見たかった。そんな感じ。