シニア世代の再就職では、仕事選びの選択肢が現役時代と比較して狭まることが考えられます。しかし求人を探せば、肉体的な負担が少ない仕事、未経験やシニア歓迎の仕事、資格や経験を生かせる仕事などがあります。シニア世代でも働きやすい仕事は以下の通りです。
 

・清掃員

商業施設・オフィスビル・公共施設など、清掃員を必要とする場所は多岐にわたります。一定の体力は必要ですが、短時間の求人も多くあり特に経験を必要としないため、シニアでも挑戦しやすいでしょう。
 

・コールセンター

求人の応募要件の年齢層が幅広く、座り仕事のため体力に自信のない方でも安心して挑戦できます。パソコン操作に抵抗がなく、人とのコミュニケーションが好きな方に向いているでしょう。
 

・警備員

年齢・経験を問わずシニア世代が多く活躍している仕事です。基本的に立ち仕事がメインとなるため、ある程度の体力が必要です。
 

・介護職

高齢化が進む中、介護職員の数は不足しているため求人件数が比較的多い仕事です。資格があれば生かせますし、なくても生活援助の範囲であれば介護補助から始められます。
 
ほかにも軽作業・マンション管理人・ドライバーなど、シニアでも働きやすい仕事はあります。「シニア歓迎」「ブランクOK」などをキーワードにして、求人サイトを検索してみるといいでしょう。
 

夫婦で年金15万円……。定年後の再就職ではいくら稼げばいい?

定年後に年金を受け取っている場合、生活費の不足分やこれからの老後資金を計算して、再就職後はいくら稼げばいいかを考えましょう。生活費の不足分については、各家庭で家計収支は異なりますが、平均的な数値は総務省統計局の「家計調査報告〔家計収支編〕2023年(令和5年)平均結果の概要」を参考にできるでしょう。
 
同調査によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯における消費支出は25万959円であるとのことです。夫婦で年金15万円の場合は、毎月10万959円の不足が生じます。貯金を切り崩す生活では、1年で121万1508円、この先30年間生きるとすれば3634万5240円のお金が必要になるでしょう。
 
老後は生活費だけでなく、介護・医療費やリフォーム代など、急にまとまったお金が必要になる場合も考えられます。貯金を減らさないように毎月10万円ほど稼げる仕事に就ければ安心です。仕事ができなくなってからのことを考えて、もう少し多く稼ぎたいと考える方もいるでしょう。
 

定年後のブランクで仕事探しが難しくなる可能性あり! シニア世代でも働きやすい仕事を早めに探すことが大切