同調査によると、シェアハウスの1ヶ月の家賃相場は表2の通りです。
表2
4万円未満 | 15.4% |
4万円以上5万円未満 | 34.1% |
5万円以上6万円未満 | 24.4% |
6万円以上7万円未満 | 15.4% |
7万円以上8万円未満 | 7.3% |
※国土交通省「1-2.シェアハウスの運営事業者に対する運営実態等調査」より筆者作成
シェアハウスの家賃相場は主に4万円から6万円の範囲内であることが分かります。一般的な一人暮らし用賃貸物件と比べると初期費用が安く、光熱費やインターネット料金が家賃に含まれる場合が多いため、コストパフォーマンスがよい可能性があるといえるでしょう。
年齢制限を設けているシェアハウスもある
シェアハウスの中には、入居者同士の価値観やライフスタイルの違いから起こり得るトラブルを未然に防ぐ目的として、入居者に年齢制限を設けているケースがあります。これは、トラブルが原因で退去者が増えたり、物件の評判が悪化したりすると、シェアハウスの運営全体に影響をおよぼす可能性があるためです。
また、シェアハウスの多くは若者向けにデザインされており、インテリアや外観もおしゃれでカジュアルなものが多い傾向にあります。こうした物件では、若い世代の入居者が中心となるため、年齢層が大きく離れた入居者が加わると、ライフスタイルの違いから居心地が悪くなる可能性があるでしょう。結果、年齢層の高い入居者が早期に退去してしまうケースも少なくありません。
異世代ホームシェアもある
異世代ホームシェアは、高齢者と学生が共同生活を送る新しいスタイルのシェアハウスです。欧米で広まりつつある取り組みで、近年は日本でも注目が集まっています。一人暮らしの高齢者が自宅の空き部屋を提供し、学生がリーズナブルな費用で住める仕組みで、双方にメリットがある点が特徴です。
主体はNPOや地域団体で、入居希望者と家主のマッチングが丁寧に行われます。一般的な賃貸とは異なり、単に物件を貸す・借りるだけでなく、双方の性格や価値観、生活スタイルが合うかどうかを慎重に見極めることが重視されます。コーディネーターが高齢者の希望や不安、学生の生活条件をヒアリングし、適切なマッチングを行うことで、円滑な共同生活を実現することが可能になるようです。