全国の子育て中の共働き夫婦20~40代男女を対象とした「イマドキ夫婦の家事・育児に関する調査」をご紹介します。夫婦が互いにそれぞれの家事・育児に対してどのくらいの満足度や貢献度があるかを評価。また家事・育児にズレを感じるかどうかの評価も非常に興味深い結果が出ています。

Licensed by gettyimages®

今回は、ピジョンが運営している『ピジョン 育児イマLABO』が行った調査をご紹介します。

調査対象者:1歳未満の子どもを持つ共働き夫婦(20~40代)計400名(男性200名/女性200名)
調査方法:インターネット調査
調査時期:2020年11月

調査内容は以下の通りです。
①子育て中の共働き夫婦の家事・育児分担
②夫婦ともにパートナーの家事・育児の貢献度
③パートナーに対する家事・育児の満足度
④パートナーとの認識のズレ「ズレ家事・ズレ育児」
⑤ズレに対するフォロー
⑥ズレは「会話で解消」!?

それでは、①から⑥まで順に解説していきます。

①子育て中の共働き夫婦の家事・育児分担

via pigeon.info

結果を見ると「シュフ型」と呼ばれる分担制を取っているご家庭が多いですね。夫婦どちらかが主婦のようにメインで家事をこなし、どちらかがサポートにまわる形です。一般的には、「妻がメイン、夫はサポート」のご家庭が多いでしょうか。

担当制にするにしても、最初からガチガチに担当を決めるのではなく、以下のようなことも念頭に置いてみてはいかがでしょうか。
・時間配分が上手な方がやる
・家事が得意(または好き)な方がやる
・「自分も率先して家事をやる」という心構えはする
・担当の家事が済んだとしても、非担当ではない家事が終わっていなければ手を貸す
・「ありがとう」は言い合いましょう

「分担しているのだから、やって当たり前」ではなく、「自分は手が空いているから、妻の(夫の)担当家事をやってあげる」といった『歩み寄り』は大事かなと思います。

via pigeon.info

児の分担についても、家事同様「シュフ型」が約8割という結果となっています。子どものことについては、夫婦どちらかだけに大きな負担がかかるのは賛成しません。

もし、時間に余裕が持てなくて子どもと直接関わりが取れないのでしたら、家事を多めにこなすなどして配偶者のサポートに回ってみてはいかがでしょうか。

②夫婦ともにパートナーの家事・育児の貢献度

【夫から見た妻の家事の貢献度】

via pigeon.info

約95%もの夫が、「妻は家事をよくやってくれている」と評価しています。欲を言えば、この気持ちは言葉に出して伝えてあげてほしい!と思います。

【夫から見た妻の育児の貢献度】

via pigeon.info

こちらも家事同様で「妻は育児をよくやってくれている」と高い評価が出ています。

【妻から見た夫の家事の貢献度】

via pigeon.info

妻から見て夫は、家事に「とても関わっている」及び「やや関わっている」で約69%という高い結果が出ました。

”男は仕事、女は家事”なんて時代が終わったことの現れでしょうか。男性も積極的に家事に参加する意識があるようです。

【妻から見た夫の育児の貢献度】

via pigeon.info

妻から見て夫は、育児に「とても関わっている」及び「やや関わっている」と答えた人が79%もいます。”子どものことに使う労力は平等”という認識があるようですね。

③パートナーに対する家事・育児の満足度

「夫婦間での家事・育児の分担について満足していますか」と聞いたところ、以下のような結果となりました。

via pigeon.info

家事分担の満足度については、約84%の人が「とても満足している」「やや満足している」と答えました。非常に高い割合のご夫婦が満足しているのですね。素晴らしいです!

via pigeon.info

こちらも家事同様、約81%の人が「とても満足している」「やや満足している」と答えています。分担のバランスが取れている結果の現れなのでしょう。

④パートナーとの認識のズレ「ズレ家事・ズレ育児」

via pigeon.info

1位は「掃除」でした。具体的には「食後に食器を洗うだけでなく、テーブルまで拭いてほしい」という意見がありました。

掃除機一つにしても、「見えるところだけかけておけばよい」「いいえ、床置きしてあるものを一旦どけてかけないとホコリは取れてない」といったズレもあるかもしれませんね。

via pigeon.info

ズレ家事を感じた人は約60%ちょっと。ですが、「頻繁にある」と答えた人はおよそ18%と低い数値です。「たまにある」くらいはどこのご家庭でもあるのではないでしょうか。

そもそも夫婦は元々他人です。「違う環境で育ってきたのだから、ズレがあるのは当たり前」くらいに思って生活しないと気が休まりません。それでもお互いに気分よく生活したいですよね。ズレを感じたら、トゲのないような言い方で、早めに相手に伝えることが大事かなと思います。

via pigeon.info

ズレ家事・育児の具体的な意見のなかに「お風呂を洗うだけなら誰でもできる。脱がせるところからスキンケアをして着替えさせてほしい」という、高いレベルを求める声もありました。「自分もできる(やっている)のだから、パートナーにも同じようにやってほしい(やれ!)」でしょうか。

おそらくですが、できない(やらない)パートナーは、一連の行動がセットになっていないんですよね。”お風呂掃除”からの”子どもの洋服の着脱”+”お風呂入れ”+”スキンケア”+”パジャマを着せる”がセットであることを理解できていないんだと思います。子どもをお風呂に入れる人は、この工程を覚えてくれたらイイですよね。

via pigeon.info

「子どものことはリズムよくやって早く寝せてしまいたい」と思いますよね。早く寝てくれさえすれば、自分の時間が持てるかもしれないし、終わっていない家事や明日の子どもの用意などもできるでしょう。

しかし、子どもはいつも同じようなリズムではいてくれないもの。「今夜はなかなか寝てくれない」ことも、しばしばあるのではないでしょうか。ご夫婦で「子どもはできるだけ早く寝せよう」といった認識でいれば問題ないのですが…。

via pigeon.info

フォロー家事をしたことがある人は、全体の約66%にも及びました。1日当たりのフォロー家事数を聞いたところ、平均して2.8個あるという結果が。

どこまでのことがフォロー家事というのかは、人によって違うと思いますが、1歳未満じゃないお子さんを持つご家庭でもそのくらいのフォローはあると思います。

⑤ズレに対するフォロー

via pigeon.info

家事に比べるとフォローすることが少ないように思います。フォローすることもなく、順調な育児ができているのでしょうか。それでも、子どもは”二人の子ども”ですから、フォローはし合って当然です!助け合って大切に育てていってくださいね。