藍職人による説明動画や、よくある質問に対する動画解説、さらに職人の現場から届けられる最新情報を楽しめるYouTubeチャンネル「Watanabe’s-Laboratory」も用意されている。染色体験だけでなく、その発酵の様子を観察することで、日本の藍染め文化の奥深さを存分に感じることができる。

染色液を発酵させて好みのものを染める


キットは、藍建て材料の蒅50g、貝灰50g、ふすま50g、木灰100g入り。


ウェブサイト内よりダウンロードして使用できる記録用シートも用意されている。液量1.2L/容器1.5Lと持ち運び便利なミニサイズでありながら超本格的。自然由来の素材のため、使い終わった後の処理も困らないのもポイントだ。


まずは、染色開始まで2週間程かけて染色液を仕込む。各材料を規定量入れて混ぜ、毎日撹拌し、発酵状態を色でチェックする。発酵が進むと色がでて濃くなっていく。


染色液が十分に発酵したら、好みのものを染める。例えば、45cm角の綿100%バンダナをムラクモ染めする場合、染色液に数分浸し引き上げて十分に酸化させる。2〜3回水を変えながら優しく水洗いすれば完成だ。


染色だけでなく、記録用シートに日々の染色液の記録や変化を記入することで、観察を楽しめる。

1日に染められる量は、アクセサリー、糸などの手芸材料、バンダナ絞り染めなどのサイズのもの1点が目安。また、1日あたりの推奨染色回数の目安は2回まで。ミニキットでの平均的な合計染色枚数目安は、バンダナ5枚程度。ミニキットの使用期間目安は1〜3カ月を想定している。

染色液の発酵具合の維持管理が上達すればするほど、合計染色枚数目安はどんどん増えていくので、挑戦してみよう。


藍染めを十分に楽しみたい人には、ミニサイズのほか、「小サイズ15L用」「中サイズ30L用」「大サイズ60L用」も用意されている。

天然藍染を自宅で体験できる「蒅藍建てキット」を手に入れて、自分だけの藍染めアイテムをつくってみては。