「侵入」「窃盗」被害が11.3%増加!「空き巣」に入られないためにできる対策は?
近年、侵入窃盗被害が再び増加傾向にあります。令和5年には住宅侵入窃盗の件数が前年より11.3%増加し、その手口はますます巧妙化しています。防犯対策をしていないと、自宅や近隣住宅で空き巣被害が発生するかもしれません。   本記事では、侵入窃盗被害の実態や空き巣被害に遭わないための対策を解説します。ぜひ参考にして、ご自身やご家族の安全を守りましょう。

▼町内会費の支払いを拒否したら「今後ゴミを捨てるな」と言われた! 本当に従う必要はあるの?

侵入窃盗被害の実態

住宅を対象とした侵入窃盗の件数は、平成16年から令和4年まで減少していましたが、令和5年は1万7469件と前年から11.3%増加しました。侵入窃盗の手口で最も多いのは空き巣で、約4分の1を占めています。また、警察庁によると、侵入窃盗は以下のような場所で多く起きているようです。

・一戸建住宅:30.5%
 
・一般事務所:9.7%
 
・生活環境営業(ホテルや旅館、パチンコ店など):8.1%

また、侵入窃盗の手口は昔に比べて巧妙で悪質化しているようで、被害に遭わないためには防犯対策の強化が必要でしょう。
 

侵入窃盗の手口

警察庁の「住まいる防犯110番」によると、侵入窃盗で多い手口は表1の通りです。
 
表1

一戸建住宅 共同住宅
(3階建以下)
共同住宅
(4階建以上)
1位 無締り 無締り 無締り
2位 ガラス破り ガラス破り 合鍵
3位 合鍵 合鍵 ガラス破り

出典:警察庁「住まいる防犯110番 手口で見る侵入犯罪の脅威」を基に筆者作成
 
どの住宅形態でも、鍵がかかっていない場所から侵入されるケースが多いことが分かります。鍵がかかっていないと簡単に侵入されてしまうため、ゴミ出しなど短時間の外出でも必ず鍵をかけるようにしましょう。
 
また、合鍵を作って入ったり、ガラスを破壊して侵入したりするケースも多いようです。鍵を忘れたとき用に玄関周辺に隠しておくと、侵入者が勝手に合鍵を作って侵入してしまうおそれがあります。鍵は玄関付近に置かないようにしましょう。
 

侵入窃盗の侵入口