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侵入窃盗被害の実態
住宅を対象とした侵入窃盗の件数は、平成16年から令和4年まで減少していましたが、令和5年は1万7469件と前年から11.3%増加しました。侵入窃盗の手口で最も多いのは空き巣で、約4分の1を占めています。また、警察庁によると、侵入窃盗は以下のような場所で多く起きているようです。
・一戸建住宅:30.5%
・一般事務所:9.7%
・生活環境営業(ホテルや旅館、パチンコ店など):8.1%
また、侵入窃盗の手口は昔に比べて巧妙で悪質化しているようで、被害に遭わないためには防犯対策の強化が必要でしょう。
侵入窃盗の手口
警察庁の「住まいる防犯110番」によると、侵入窃盗で多い手口は表1の通りです。
表1
一戸建住宅 | 共同住宅 (3階建以下) |
共同住宅 (4階建以上) |
|
---|---|---|---|
1位 | 無締り | 無締り | 無締り |
2位 | ガラス破り | ガラス破り | 合鍵 |
3位 | 合鍵 | 合鍵 | ガラス破り |
出典:警察庁「住まいる防犯110番 手口で見る侵入犯罪の脅威」を基に筆者作成
どの住宅形態でも、鍵がかかっていない場所から侵入されるケースが多いことが分かります。鍵がかかっていないと簡単に侵入されてしまうため、ゴミ出しなど短時間の外出でも必ず鍵をかけるようにしましょう。
また、合鍵を作って入ったり、ガラスを破壊して侵入したりするケースも多いようです。鍵を忘れたとき用に玄関周辺に隠しておくと、侵入者が勝手に合鍵を作って侵入してしまうおそれがあります。鍵は玄関付近に置かないようにしましょう。