子どもが親のためにできることは、金銭的な援助だけではないでしょう。自分たちも経済的に余裕がない状態であれば、無理に仕送りをしたり生活費の一部を払ってあげたりするのはおすすめできません。
 
特に、今回の事例のように母親が質素な食事をしていることが気になっている場合は、材料を持って食事を作りに行ってあげるのもおすすめです。自分の家族の食事を作る際に多めに作り、出来上がっている状態で母親のもとへ持っていくのもよいでしょう。
 
家事を手伝いに行ってあげるのもよいかもしれません。子どもとコミュニケーションをとることで安心し、精神的に豊かな生活を送れるようになる人もいるでしょう。一緒に外食に出掛けて費用を負担してあげるなどの方法も考えられます。
 

仕送りに抵抗があるようなら非金銭的援助の方法も考えてみるとよい

月々年金とパート収入だけで生活している親が質素な食事をとっていると、子どもとしてできる援助の方法はないか考えることもあるでしょう。
 
厚生労働省の調査によれば、親に仕送りをしている人は全体の約2%となっており、割合としては少ない方であることが分かります。また、子どもから仕送りを受け取ることに抵抗を感じる親御さんもいるかもしれません。
 
その場合は、公共料金などを一部負担してあげる方法も検討してみましょう。それでも嫌がるようなら、食事を作って持っていってあげたり、家事のサポートをしたりする方法で親を援助できないか考えてみるとよいでしょう。
 

出典

総務省統計局 家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要 II 総世帯及び単身世帯の家計収支 <参考4> 65歳以上の無職世帯の家計収支(二人以上の世帯・単身世帯) 表2 65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)及び65歳以上の単身無職世帯(高齢単身無職世帯)の家計収支 -2023年-(19ページ)
e-Stat政府統計の総合窓口 統計表・グラフ表示 厚生労働省 令和4年国民生活基礎調査 表番号61 世帯数-1世帯当たり平均仕送り額,仕送り有-仕送り額階級-無・仕送りの種類(複数回答)・世帯主の年齢(10歳階級)別
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー