◆自分と向き合う時間には第三者に伝えることが大切なことも
――この作品に触れたことで、新たに気づいたことはありますか?
山口:乃愛は自分の過去の嫌な記憶をずっと抑え続けてきました。それが、シェアハウスに住むことになり、自分と同じようにトラウマを持つ女性たちを助けたり、話を聞いたりすることで、自分自身の気持ちとも向き合っていたのかなと。
自分で自分を慰めてあげることができるようになったのが乃愛の一番の成長で、なにより“自分と向き合う時間というのがとても大切なことなんだ”ということを、教えてもらいました。
――自分自身と向き合う。
山口:はい。そこに深く向き合って、はっきりと見つめていくために、第三者に伝えていく瞬間が必要になってくるかもしれない。
そういう決断を出さなきゃいけない時があると、この作品を通じて感じました。