◆優しい声で寄り添う“男前”

そんな影のある倖生ですが、とにかく優しい! 主人公・ありすは、自閉スペクトラム症の特性から頑固でこだわりが強く、人とのコミュニケーションが苦手。ありすの家に住み込みすることになった倖生は、はじめそのこだわりの強さに戸惑うものの、ありすルールに則ろうと頑張ります。徐々にその想いは恋心へと発展していくのですが、相手を「理解したい」と寄り添う姿には好感しかありません! しかも、あの少し低め甘~い声で包み込んでくるからたまらない。

特にその声と包容力が爆発したのが3月3日放送の第7話です。ありすの身重の友人・和紗(かずさ/前田敦子)が倒れて、母子ともに危険な状況に。突然のことに混乱状態のありすの元に、倖生が駆けつけ「ごめん。一緒にいてあげられなくて。もう大丈夫だよ」と、抱きしめました。倖生は、過去に傷ついてきたからこそ、相手に優しくできる。寄り添うことができる。そんな倖生の“男前”な繊細さを、永瀬は見事に表現しています。

3月17日放送の第9話では、ありすの母(国仲涼子)の死の真相に迫る展開になりますが、筆者的にはありすと倖生の恋の行方が気になって仕方ありません。