井ノ原快彦副社長、NGリストを却下していた?

 なお、同事務所はこの件について、5日朝に公式サイト上でコメントを発表。

 ここには、≪会見前々日に本件について会見を委託したコンサルティング会社と打ち合わせをいたしました。その時にコンサルティング会社がメディアのリストを持ってこられて、そこにNGと言う文字があったので、井ノ原が、「これどういう意味ですか? 絶対当てないとダメですよ」と言いました。その時に会見を委託したコンサルティング会社の方は、では当てるようにします。と答えました。そのやりとりをその場にいた役員全員が聞いております≫とつづられている。

 要は、同事務所副社長の井ノ原がNGリストを却下していたというのだ。

 しかし、5日夜付の「読売新聞」が報じた「FTIコンサルティング」側の証言によれば、会見の進め方についてはジャニーズ事務所と会見前に調整を行っており、長時間にわたり自説を述べたり、セカンドレイプ(二次被害)と受け止められかねない質問をする記者がいることへの懸念を同事務所と共有していたとか。

 その上で、会見当日に司会を務めた元NHKアナウンサー・松本和也氏にリストが渡っていたという。

 双方の言い分ともに事実であった場合、なぜか井ノ原の意見がまるで無視され、リストが出回ってしまったことになる。関係者による意見のすり合わせが不十分であったのは自明で、ジャニーズ側にも責任があるといえるだろう。