石川県七尾市にて、椅子再生工場のエフラボが手がける「サーキュラーエコノミープロジェクト」の第二弾企画を12月1日(日)〜2025年3月31日(月)の期間で実施している。「捨てられるはずだったオフィス家具」に張替・補修を施し、メイドイン能登の高品質な家具として数量限定で販売。売上の一部が能登半島地震・奥能登豪雨復興支援のため寄付される。

国内最大級の椅子再生工場

エフラボは、石川県・能登半島の七尾市に本社工場を構え、約20年にわたり、椅子の張替・修繕を専門に行っている「国内最大級の椅子再生専門工場」。


石川県七尾市は古くから建具や繊維業などが盛んであったことから、技術を持った職人が多い地域。過疎化に伴う人口減少が進むなか、経験豊富なシニア職人たちと共に、能登から「生産拠点の国内回帰」を目指し椅子の再生事業をスタートした。

海外の工場から多くの椅子が日本に運びこまれ、かつて日本の職人が作った「古い椅子」は、お金を払って産業廃棄物として処分されているのが現状。しかし、古くて廃棄されてしまう椅子にも、後世に伝えていきたい想いや伝統・技術が詰まっている。


その想いや技術を残しながら、世の中の変化や流行にも対応して新品同様にするのが、エフラボが手がけてきた「椅子の再生事業」だ。椅子は張替や修繕を施すことで、新品同様に蘇らせることができる。今では、職人軍団とIT機械を融合した工場から、毎日100脚以上の椅子を出荷できる体制が整ってきた。

行き場をなくした高品質な家具をリファービッシュ


今年の2月には、新しいチャレンジとして「サーキュラーエコノミープロジェクト」をスタート。さまざまな理由で商品化されず、行き場をなくした高品質な家具が倉庫に眠ったままの状態になっていたため、廃棄予定だった家具を新たな商品として販売することができないだろうか?と考えた。そこで、中古品や初期不良などで返品された製品を修理・調整し、新品と同様に使える状態にする「リファービッシュ」や「アップサイクル」の考え方を取り入れた。