富山~長野を結ぶ山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」を日帰りで満喫するモデルコースをご紹介!観光放水も人気の「黒部ダム」や断崖絶壁に立つ展望台「大観峰」、青く澄んだ「みくりが池」など、観光名所ももれなく巡るプランです。
はじめに:「立山黒部アルペンルート」をおさらい
富山県の立山と長野県の扇沢の間、約90kmを結ぶ立山黒部アルペンルート。3,000m級の山々が連なる北アルプスを横断しており、アルピニストでなくても憧れる人気の山岳観光ルートです。マイカーの乗り入れは禁止されており、立山駅(富山県側)~扇沢駅(長野県側)間を6種類の乗り物を乗り継いで移動します。
6種類の乗り物への乗車時間は、あわせて95分ほど。そのため1日あれば通り抜けることはもちろん可能ですが、混雑状況によっては希望の時間に乗車できず、乗り継ぎの時間も含めて移動に思った以上に時間がかかる場合も。
また人気の見どころは扇沢駅(長野県側)~アルペンルートの中心である室堂までのエリアに比較的集中しているため、実は通り抜けせずに途中で折り返す観光客も多くいます。
今回の記事も、扇沢駅(長野県側)からスタートして道中の人気スポットはもれなく立ち寄りつつ、通り抜けずに室堂で折り返す日帰りプランをご紹介します。
午前:扇沢駅から黒部ダムへ
午前中は長野県側の扇沢駅から関電トンネル電気バスに乗車し、黒部ダムへと向かいましょう。扇沢駅~黒部ダムまでの電気バスの乗車時間は16分ほどです。
なお長野駅~扇沢駅までの移動にかかる時間は、アルピコ交通の路線バスを利用する場合、1時間45分ほど。そのため長野駅からバスで扇沢まで移動する場合は、できれば当日8:15長野駅発(扇沢駅には10:00着)のバスに乗車することをおすすめします。
「黒部ダム展望台」から黒部ダムをパノラマで鑑賞!
黒部ダムについたら、まずは「黒部ダム展望台」へ。黒部ダム駅から220段の階段を上った先にある展望スポットです。標高1,508mのダム展望台に出ると、雄大な景色が目の前に広がります。
黒部峡谷に黒部湖、立山連峰、晴れていれば白馬連峰まで見渡せる黒部ダム随一のパノラマ!観光放水が実施される6月26日~10月15日の間は、迫力満点の放水の様子も楽しめます。
観光放水の鑑賞に最適な「黒部ダム新展望広場」
黒部ダム展望台に続いて向かうのは、こちらも黒部ダムの展望スポットである「黒部ダム新展望広場」。2003年に完成した新展望広場は、黒部ダムの観光放水をより間近で見ることができる展望所で、目前で見る放水の大迫力に圧倒されるでしょう。
さらに2016年には新展望広場の下にレインボーテラスが完成。放水の水しぶきが風にあおられ、時にはミストシャワーも楽しめます。
ランチ:「黒部ダムレストハウス」で名物・ダムカレーをいただこう
展望スポットからの景色や、ダム周辺の散策を楽しんだ後はランチタイム。「黒部ダムレストハウス」で提供している黒部ダム名物の「ダムカレー」がおすすめです。
黒部ダムの形に整えたご飯のまわりに注がれているのは、辛口のグリーンカレー。黒部湖のエメラルドグリーンの湖面を再現したもので、ほうれん草のピューレを加えることでより鮮やかなグリーンに仕上がっています。トッピングのカツは、黒部湖遊覧船ガルベと流木をイメージしているんだそう。
そのほか中辛のビーフカレー「アーチカレー」と、甘口で唐揚げがトッピングされた「お子様ダムカレー」のバリエーションもあります。