▼4人家族で食費「月8万円」は高い? 1人当たりの“平均”もあわせて解説
5人家族で月10万円の食費は高いのか?
総務省の家計調査報告によると、2024年10月における2人以上の世帯の食料支出は8万9730円(平均世帯人員2.88人)でした。これを踏まえると、5人家族で月10万円の支出は、決して高すぎるわけではないということが分かるでしょう。
2014年の食費の月平均は6万9926円であったことを考えると、この10年間で約28%食費が増加したことになります。これほどまでに増えている背景には、物価が全体的に上がっていることが関係しているといえます。
オリーブオイルや小麦粉など輸入品の値段が上がったり、天候の影響で野菜の価格が高騰していたりと、買い物にかかる費用が増えているのが現状です。体感として、3000円で買える食材の量が、10年前と比べると少なくなっていると感じる人もいるのではないでしょうか。
5人家族の食費の現状
家族が多いと、それだけ食費がかかると考えてもいいでしょう。また、日々節約を意識していたとしても、10年前には食費がほとんどかかっていなかった赤ちゃんが、今では10歳となり、成長期を迎えているのです。育ちざかりなら、食べる量が大人と同量、もしくはそれ以上になることも珍しくありません。
小学生の子どもが3人ともなれば、こうした家族の成長に伴う食費の増加は、とても自然なことです。むしろ成長する子どもたちに必要な栄養をしっかりと与えるための、健全な支出ともいえるでしょう。
子どもたちが家でしっかりと食事をとってくれるこの時期は、人生の中でも限られた貴重な時間ともいえます。食費が高すぎると感じるのであれば、金額だけに目を向けず、家族で食卓を囲むことに価値を見出すのもいいかもしれません。