先ほど説明したように、ワイシャツは襟の形状などが画一的です。そのため、仕上げの際はプレス機といわれる機械で大量に処理できるため、料金を抑えられます。工場にもよりますが、とあるクリーニング店では1時間に3人で約100枚の仕上げが可能とされています。
 
しかし男性用ワイシャツとほぼ同じ形状のシャツであっても、男性用のシャツは平面的な作りであるのに対して、女性用のシャツは胸や腰の部分が立体的な形状になっていることも多く、男性用のシャツが右前なのに対して女性用のシャツは左前です。
 
そのため、プレス機で処理するとシワになったりボタンが破損したりする可能性があるため、プレス機は使えません。プレス機が使えず手作業となると、工場にもよりますが1時間に1人あたり5~9枚程度しか処理できません。1時間に9枚処理しても3人で27枚。プレス機と比べると能率は約4分の1のため、料金が高くなるというわけです。
 
このため、男性のシャツでも、形状や素材が一般的なワイシャツと異なる場合は、低価格でのクリーニングは難しいでしょう。
 

まとめ

仕事用のシャツが男性ものと女性ものでクリーニング代が異なるのは、ワイシャツは画一的なデザインであるのに対して、女性用のワイシャツが大量処理ができるプレス機に対応していないためと考えられます。
 
料金差はクリーニング店によって異なるため、仕事用のシャツをクリーニングに出す際は料金差が少ないところを選ぶと節約ができるでしょう。
 

出典

株式会社白洋舍 料金表(衣料品)
穂高株式会社 ポニークリーニング 料金表
株式会社日本さわやかグループ 【公式】クリーニングのホワイト急便 料金案内
 
執筆者:山根厚介
2級ファイナンシャルプランニング技能士

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