目薬には、それぞれに適した点眼量や回数が定められています。市販の目薬は、一般的に1日5、6回の使用を推奨している場合がほとんどです。
 
また、使用する量は、指定がある場合を除き、基本的には1回につき1滴で問題ありません。目薬をさしすぎると、目の表面を覆う粘液や涙、薄い油でできている3層構造が崩れてしまい、目の表面に傷がつくこともあるため、注意が必要です。
 
なお、1滴がおよそ0.05ミリリットル程度とされていることが多く、12ミリリットルの目薬であれば、240滴分に相当します。1度に両眼に1滴ずつさす場合は120回、さらに1日5回使用するのであれば24日程度で使い切ることになるため、目薬を1ヶ月で使い切ることは使いすぎにはならないでしょう。
 
疲れ目対策に1本1500円程度の少し良い目薬を使う場合、1本を1カ月で使い切るのであれば、1日当たり約50円かかる計算です。
 

目薬以外の疲れ目対策

疲れ目には目薬の使用に一定の効果が期待できますが、それ以外にも目の疲れを緩和するのにおすすめの方法やアイテムがあり、気軽に実践できたり、購入できたりします。気になるものがあればぜひ試してみてください。
 

定期的に遠くを見る

水晶体の厚さを変化させてピント調整する役割がある「毛様体筋」は、近くを見るときに緊張しますが、反対に遠くを見るときには緩みます。デスクワークでは近い場所にピントを合わせることから目の筋肉が緊張状態が続くため、合間に遠くを見る機会を作ってリラックスさせましょう。
 

蒸しタオルやホットアイマスクを使用する

就寝前のリラックスできる時間に、蒸しタオルや市販のホットアイマスクを使用するのも疲れ目に効果的とされています。目の周りを温めると血行がよくなり、緊張がほぐれます。
 
ドラッグストアで購入できる「めぐりズム」(花王)は、40度の蒸気浴が20分程度できる使い捨てのアイマスクです。1枚100円程度で購入でき、無香料のものだけでなく、香りが付いたものもあるため、リラックス効果も高まるでしょう。
 
また、繰り返し使用できる蒸気浴ができるアイマスクもあります。大手ショッピングサイトで、2000円程度から購入できるため、好きなものを探してみるのもおすすめです。
 

デスクワークでは目の休憩もこまめに行いましょう