ロースイーツ・ローケーキの提供をする、兵庫県尼崎市の「Cafe Holo i Mua(カフェホロイムア)」が、クラウドファンディングサイト・CAMPFIREにて、ロースイーツを全国に届けるプロジェクトを実施中だ。
食物アレルギーを持つ子どもが増加
食物アレルギーがある児童生徒が全国の公立小中高校に約52万7千人いることが、2023度実施された大規模調査で判明。激しいアレルギー症状「アナフィラキシー」を起こしたことがある児童生徒の数も増加しており、家庭や教育現場では食物アレルギー対策に追われている。
消費者庁「令和3年食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業報告書」の食物アレルギーの年代・年齢によると、11歳までが89.3%と、若年層に多いことがわかっており、10年前の調査から約12万人増加している現状だという。
火を使わないロースイーツ・ローケーキ
「Cafe Holo i Mua」では、グルテンフリー・乳製品不使用・低糖質で健康志向なロースイーツ・ローケーキを販売し、食物アレルギーでケーキが食べられない人や健康・美容に気を遣う人々に笑顔を提供。
ロースイーツ・ローケーキの“ロー”とは英語で“Raw(生の)”という意味で、直訳すれば「火を使わずに(生のまま)作るケーキ」のことだ。
一般的にロースイーツは、火を使わないほか、卵や牛乳、バターといった乳製品も使用せず、冷やして固めたり、低温で水分を飛ばしたりしてつくる。これにより、食物アレルギーの人でも気兼ねなく食べることができるという。
アレルギーの子どもにケーキを選ぶ楽しみを提供
「Cafe Holo i Mua」代表の長尾さんは、自身にアレルギーを持っておらず、アレルギーのことを深く考える機会がなかったとのこと。しかし、長尾さんの子どもにアレルギーがあり、一般的に売られているスイーツは食べることができないそうだ。
そこで初めて、アレルギーがある子どもたちには、誕生日やお祝い事でケーキを食べる“当たり前がないんだ”と知った長尾さん。これをきっかけに、「アレルギーの子どもが本当に美味しいと思えるケーキを作り、選べる楽しみを提供したい!」「通常のケーキ屋さんと変わらない見た目と味のローケーキを作りたい!」という想いで、2019年から「Cafe Holo i Mua」をスタートした。