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ペットボトル飲料の飲み残し、衛生リスクに注意
宇都宮市衛生環境試験所では、ペットボトル飲料に直接口をつけて飲むことが衛生的にどう影響するかを調査しました。容器に口をつけると、口内の細菌が飲料内に移行し、状況によっては増殖する可能性があるためです。実験結果は表1の通りでした。
表1
飲料種類 | 飲用直後の細菌数(1mLあたり) | 24時間後の細菌数(1mLあたり) | 48時間後の細菌数(1mLあたり) | 備考 |
---|---|---|---|---|
ミルクコーヒー | 約1000個 | 約1000万個 | 約3億個以上 | 糖分やタンパク質が多く、細菌の増殖が顕著 |
麦茶 | 約2900個 | 約9000個 | 約3万個以上 | 大麦由来の炭水化物が 栄養源となり、 細菌が増加 |
緑茶 | 約1700個 | 約170個 | 約100個 | カテキンの作用で細菌の増殖が抑制される |
果汁100% オレンジジュース |
約100個 | 約0個 | 約0個 | 酸性が強く、 細菌の繁殖を抑制 |
スポーツ飲料 | 約100個 | 約0個 | 約0個 | 酸性が強く、 細菌の繁殖を抑制 |
出典:宇都宮市衛生環境試験所「口をつけたペットボトル飲料の細菌を分析」より筆者作成
この表から、飲み残しを長時間放置することは衛生面のリスクを高める行為であることが分かります。特にミルクコーヒーや麦茶など、栄養分を多く含む飲料では細菌が急激に増殖するため、注意が必要です。