多くの場合、日本の1日の労働時間は8時間、週40時間であるため、メキシコの方が週の法定労働時間が長いことが分かります。また、日本で6時間以上働く場合は最低でも45分の休憩がありますが、メキシコは1日の労働につき最低30分の休憩しかありません。日本と比べると、労働環境はあまりよくない可能性があるといえるでしょう。
 

時給に換算するとどのくらい?

メキシコは日本よりも勤務時間が長い傾向があることが分かりましたが、給与はどのくらいになるのでしょうか。日本とメキシコの年収を基に時給換算した場合について解説します。
 

日本の場合

日本では毎年最低賃金が見直され、年々上昇傾向にあり、2024年の最低賃金は全国平均で1055円でした。また、国税庁が発表している現在の日本の平均年収は458万円です。1日の労働時間を8時間、1ヶ月の出勤日数を20日とした場合、時給は約2385円となります。
 

メキシコの場合

メキシコの平均年収は約165万円とされています。平均月収は13万7800円となり、日本よりもはるかに少ない金額になります。日中勤務時間の場合で年収から時給を計算すると、約860円です。
 
メキシコは日本よりも物価が安い傾向にあるとされていますが、それでも給与は安いことが分かります。日本よりも勤務時間が長く、給与も少ないため、労働者にとって負担は大きい可能性があるといえるでしょう。
 

メキシコの労働環境の改善に注目

メキシコはOECD加盟国の中で平均年収が最下位の国だといわれています。年収も低く、労働環境もそれほどよくない傾向があるため、労働環境の改善が大きな課題です。
 
日本はメキシコと比べると、働きやすい環境ではありますが、物価の上昇やプライベートの確保などさまざまな課題を抱えています。仕事は人生の多くを費やすものです。自分らしく働き、仕事の時間が充実できる取り組みが必要といえるでしょう。
 

出典