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日本とメキシコの労働時間
まずは現在の日本とメキシコの働き方の差を比べてみます。それぞれの国の労働時間がどのくらいなのかをみてみましょう。
現在日本では、労働基準法により1日8時間、週40時間以上の勤務が禁止されています。しかし、時間外労働協定を結べば時間外の勤務も許されることになっています。日本は労働時間が長い傾向がありますが、実は、世界で最も労働時間が長いのはメキシコです。
日本とメキシコの労働時間と時給について説明します。
日本の労働時間
厚生労働省の年間総実労働時間の推移を見てみると、令和3年度は1710時間となっています。内訳は、所定内労働時間が1570時間、所定外労働時間が140時間です。年間総実労働時間が最も多かったのは昭和35年で、2426時間となっています。
昔に比べると現在の労働時間は減少傾向にあり、所定外労働時間は1ヶ月で11時間程度です。ノー残業デーを取り入れている会社や、政府でプレミアムフライデーの実施が行われるなど働き方を見直す取り組みもありますが、それでもまだ労働時間が長いことが課題となっています。
メキシコの労働時間
一方、メキシコの労働時間は日本と大きく異なります。
メキシコでは日中勤務時間、夜間勤務時間、混合勤務時間の3つに分類されています。労働時間は日中勤務時間(午前6時から午後8時まで)が8時間、夜間勤務時間’(午後8時から午前6時まで)が7時間、混合勤務時間(日中勤務時間と夜間勤務時間を含む労働時間で、夜間勤務時間が3時間30分以下の場合)が7時間30分です。
また、週の法定労働時間は日中勤務が48時間、夜間勤務が42時間、混合勤務時間が45時間となっています。