その帰りには夏海さんは悔し涙が止まらず、自分のバカさ加減にも腹が立って仕方なかったそうです。また、結局余ったホールケーキを持って職場に出向き、遅番のスタッフに振る舞うことにしたといいます。
「遅番のスタッフたちには喜んでもらえたので、せめてケーキが無駄にならなくてよかったと思いました。配達を終えて自宅に戻った後は、残った1個のケーキを一人で一気に食べきってやりましたよ」
一人で食べるには少し量の多いケーキに胸やけを感じつつ、もう二度とこんな目には遭わないと夏美さんは心に誓ったそうです。
<文/大杉沙樹>
【大杉沙樹】
わんぱく2児の母親というお仕事と、ライターを掛け持ちするアラフォー女子。昨今の情勢でアジアに単身赴任中の夫は帰国できず。家族団欒夢見てがんばってます。