「子どもたちに、お茶菓子とジュースを用意したんですよ。普通にスーパーで売っているポテトチップスと、チョコクッキーと、オレンジジュースです。
そうしたら、娘のお友達が『市販のものは体に悪いものがいっぱい入ってるって、ママから言われてるんです』と言ってきて。
ちょっとムッとしましたが、家庭によって食育のこだわりはあるので、まあしょうがないかなあと。そしたら、そのお友達がまたバックからガサゴソと何かを取り出して……」
今度はいったい何が出てくるのでしょうか。
◆「うちではお菓子はこれしか食べないから」
「ポテトチップスです。なんやら、オーガニックだとか、食塩が使われてないとか、オリーブオイルでしか揚げてないとか。高級なスーパーで、ちっちゃいサイズのくせに、値段だけギョッとするくらい高いお菓子あるじゃないですか。そんな感じです。
『うちではお菓子はこれしか食べないから』って」
バックからはさらに、お手拭き用の個包装されたウェットティッシュや、アルコールスプレーなども、続々出てくる出てくる。
「しかも、『ママに持たされた』と『お友達の分も』と、娘の分も合わせて全部二人分。
綺麗好き、気配り上手というレベルを超越して、こだわりの塊(かたまり)の潔癖症なんじゃないか?! って思ってしまいました」
そして飲み物も、高そうなこだわり農家のリンゴジュースを二人分用意されていたそう。洗い物を増やさない配慮か、子どもサイズの紙パックだったとか。徹底した気配りですね……。
◆今度は娘がそのお友達の家へ行くことに
その日はずっと、徹底した娘の友達のママの配慮に終始圧巻されっぱなしだった小松さん。問題なのは、“その後”です。
「今度はうちの娘が、そのお友達のおうちに遊びに行くって。いやいや、ちょっと待ってよ、と。
玄関の靴袋持参から、高級オーガニックのお菓子持参、ジュースも? ウェットティッシュやアルコールスプレーまで、常に何人分も子どもに持ち歩かせるママの家におじゃまするときに、もうなにを持っていけばいいの?! って、パニック状態ですよ」