自動車のトラブル時に頼れるサービスとして、自動車保険のロードサービスとJAFがあります。それぞれに共通する点もありますが、適用範囲や利用条件には明確な違いがあります。
自動車保険のロードサービスは、契約している車両が対象です。契約車両であれば、運転者が契約者以外であってもサービスを受けられるのが特徴です。一方、JAFは「人」を対象としたサービスで、契約者本人が運転している車であれば、レンタカーや友人の車、社用車であってもサービスを利用できます。
また、JAFは会員であれば利用回数が無制限である一方、自動車保険のロードサービスは、利用回数や条件が保険会社の規定によって制限される場合があります。また、補償内容が保険契約に依存するため、想定外の費用が発生する可能性もあるでしょう。
どちらが自分に合っているかは、車の利用頻度やライフスタイルによります。主に自家用車を使用する場合は、自動車保険のロードサービスで十分なケースも多いのですが、レンタカーや友人の車を運転する機会が多い場合は、JAFの柔軟な対応が役立つでしょう。
自動車保険のメリット
自動車保険のロードサービスは、入会費や年会費が不要で、保険を契約するだけで付帯するロードサービスを利用できる点がメリットです。多くの保険会社では、レッカー移動や故障時の応急対応など、JAFと同等のサービスが提供されています。
保険会社によっては、レッカー移動後の手厚いサポートが付帯されるケースもあるようです。例えば、移動が難しい場合の宿泊費や、乗車していた全員分の帰宅費用を補償してもらえるプランも存在します。
JAFのメリット
JAFの最大の特徴は、補償対象が「車」ではなく「人」であることです。契約者本人が運転する車であれば、レンタカーや友人の車、さらには原付や自動二輪などのトラブルにも対応できます。自動車保険ではカバーされない場合でも、JAFならサポートを依頼できる点がメリットです。
また、JAFは年会費制であるため、何度ロードサービスを利用しても、基本的に追加の作業費用は発生しません。特に、原付や自動二輪に乗る機会が多い方や、複数の車を使う場面がある方にとっては、JAFの柔軟な対応が大きな安心材料となるでしょう。