・HER2陰性で再発高リスクの乳がんにおける術後薬物療法でオラパリブの投与が検討されている方
*第一度近親者:同胞、両親、子
第二度近親者:おじおば、祖父母、おいめい
第三度近親者:いとこ、孫、大おじ大おば
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もし受けたいなら、担当部署を紹介してくれるとのこと。すぐに検査を行わなくても、じっくり話をしてからで構わないとのことで、ひとまず診察をお願いすることにしました。
◆「知ってしまうことのリスク」も
担当科は「HBOC外来」。乳がんの既往がある人向けの遺伝子相談外来です。がん専門病院だと、こういった専門の科も備えているのはとても助かります。
ドキドキしながら臨んだ診察初日。ものすごくにこやかな医師、看護師さんが3名、面談にあたってくださいました。3人に囲まれて若干圧倒されましたが、終始穏やかな口調でお話しいただきました。
まずこの「BRCA遺伝子検査」についてのメリット、デメリットについて。個人的には「知っておいたほうがいいじゃん」程度の軽い気持ちでしたが、「知ってしまうことのリスク」についても説明されました。
たとえばこの検査を受けて「BRCA遺伝子に変異がある」とわかった場合、生涯のうちに乳がん、卵巣がんになるリスクはほかの人より高くなります。
BRCA遺伝子には1と2があるのですが、乳がんで言えばこの遺伝子変異を持つ人は80歳までのがん発症率がBRCA1で72%、BRCA2で69%。この遺伝子に該当する人は、保険適用で予防的切除を推奨されることになります。
ということは、気軽に受けた検査でBRCA遺伝子変異に該当した場合、右胸だけを全摘していた私は、もう片方の胸と、卵巣も予防的に切除したほうが良いことになります。
確率の問題なので、もし切除しなくても罹患せずに一生を終えるかもしれません。けれど知ってしまったら、果たして「切除しない」選択はできるのか?