あなたのその行動、「死」につながるかもしれません!
歩きスマホや川遊びなど、日常の何気ない行動が思わぬ死亡事故につながる危険を描いた『マンガでわかる! 死亡ピンチからの生還図鑑』(大塚志郎著/宝島社刊)は、日常に潜む危険と、それをどう防ぎ、もしもの場合にどう乗り越えるかをわかりやすく解説した漫画。ゾッとする場面も多くありながらもそのぶん胸に響くことから、「こういう知識が欲しかった」「身を守るのに最善の行動を教えてくれる」とSNSでも話題になっています。
本作の最大の特徴は、恐ろしい状況を描きながら、「死亡の危機から生還するための具体的な方法」がきっちり解説されていることです。なぜ今、この作品を描いたのか? きっかけや事例の集め方について、作者で漫画家の大塚志郎さんに話を聞きました。
◆子どもたちを守るため、危険を「分かりやすく」伝えたい
――なぜ、事故や事件を取り扱った子ども向けの漫画を描こうと思ったのでしょうか?
大塚志郎さん(以下、大塚)「ニュースを見ていると、子どもが事故や事件に巻き込まれて亡くなるというショッキングなニュースが増えています。そのようなニュースを見るたびに、なんとか対策ができないかという気持ちが湧いていました。
政府が公式に出している危機対策の情報ページも見たのですが、正直、字が多くて読みづらい(笑)! すごく正確で有益なことが書かれているのに、文章が長すぎて子どもには読むのが難しいと思ったんです。もっと子どもにわかりやすく伝えたいと思い、少しずつ漫画を描き始めたのがきっかけです。
危険な事例を積み重ねていき、ここ数年で1冊の本として形にすることができました」
◆昔から「ピンチの中で生き抜く方法」に興味があった