キャッシュレスでお年玉を送る最大のメリットは、スムーズな手続きと管理のしやすさです。送金アプリを利用すれば現金を用意する手間が省けるだけでなく、送金時にメッセージを添えられるため、気持ちも手軽に伝えられます。また、履歴がデジタルで記録されるため、誰にどれだけ渡したかを後から確認できるのも便利な点です。
 
また、受け取る側(がわ)の子どもにとってもメリットがあります。アプリを使えばお年玉を何に使ったかが明確になり、無駄遣いを抑える効果が期待できます。一部のアプリでは、送金金額をそのままポイントとしてためておける機能もあり、お金の管理や貯蓄の第一歩として活用できるのです。
 

お年玉をキャッシュレスにするデメリット

一方で、キャッシュレスならではの課題もあります。受け取ったお年玉をそのままデジタルで使える環境にあるため、気軽に使いすぎてしまうリスクが指摘されています。現金とは異なり、手元で目に見える形で残らないため、貯金の意識が育ちにくいことも懸念点といえるでしょう。
 
また、出金の際の手数料も課題の一つです。例えば、LINE Payを利用して現金化する場合、銀行振り込みでは176円、ATMでの引き出しであれば220円の手数料がそれぞれ発生します。少額のお年玉であれば、手数料が大きな割合を占める可能性があるのです。
 

小学生のお年玉で1万円は相場より高い

小学生のお年玉相場をチェックしてみると、3000円~5000円前後が相場と考えられます。そのため、1万円を渡すのはやや高めといえるでしょう。また、小学生のお年玉は学年が上がるごとに金額が上昇する傾向ですが、子どもの年齢や家庭内の経済状況のバランスを考慮して決めることが大切です。
 
お年玉をキャッシュレスで渡す選択肢も注目されていますが、便利さの裏には、手数料が高かったり金銭感覚がまひしたりするなどの影響があります。子どもの成長や状況に合わせて適切な方法でお年玉を渡して、子どもの新年のスタートを明るく彩りましょう。
 

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