静岡県の「磐田市渚の交流館津波避難タワー」は、観光防災を体現する津波避難タワー。

隣接する「渚の交流館」では遠州地域の新鮮な魚や野菜を味わえる飲食店や物販店があり、海辺にちなんだ体験教室や地域産業の魅力を体験できるイベントも開催。タワーは、土日祝日に見学が可能だ。


高知県の「中土佐町第1号・2号津波避難タワー」は、津波による漂流物を受け流しやすいよう設計された、円柱形の津波避難タワー。​

第1号津波避難タワー付近は、国の重要文化的景観区域に選定されている。普段は、展望台として開放中だ。​


同じく高知県の「黒潮町佐賀地区津波避難タワー」は、7階建のビルに相当し、津波から人々を守る津波避難タワー。

平時には地元自主防災組織による有料プログラムも用意されており、収入は津波避難タワー内の備蓄品購入に充てられる。​付近では、ホエールウォッチングやサーフィンも人気だそう。


石川県の「禄剛埼灯台台地」は、能登半島の最先端である禄剛崎に建つ白亜の灯台。無人のため灯台内は見学不可だが、年に数回一般公開があるとのこと。

1998年に「日本の灯台50選」に選ばれ、2009年には「近代化産業遺産」に認定された。禄剛埼灯台の台地が、津波避難場所に指定されている。


大阪府の「大阪城公園」は、天守閣を中核に据えた都市公園。「太閤さんの城」として大阪の人々に親しまれているこの地は、桜の名所としても有名だ。

平時も緊急時も、大阪の街を温かく見守る存在である。

塩地美澄さんのコメント


「Evacuation Site seeing 防災観光地」について、防災士・フリーアナウンサーの塩地美澄さんは以下のようにコメントしている。

「(前略)今回のプロジェクトでは、国内外から訪れる観光客の方々が、いざという時も冷静な行動ができるように安全な避難場所などの情報を受け取れます。何より観光を楽しんでいただきながら自ずと防災意識を高められるのが最大の魅力です。1人でも多くの方が自分の命を守ることにつながりますように…防災士として私も発信に務めてまいります。」

宿泊施設にポスターを掲出