友人は、ほぼ毎日「日付が変わる直前」まで残業をしているそうです。一日あたりの「残業時間」って、どのくらいが「一般的」なのでしょうか?
友人がほぼ毎日「日付が変わる直前」まで残業をしていると聞くと、その労働環境が心配になるものです。では、一日あたりの「残業時間」は、どのくらいが一般的なのでしょうか。   本記事では、日本における残業の実態と、友人のようなケースがどれほど一般的なのかを探ってみます。

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労働時間の実態

厚生労働省が発表した「毎月勤労統計調査 令和5年分結果速報」によると、労働者の月間労働時間は表1の通りです。
 
表1

総実労働時間 所定内労働時間 所定外労働時間
一般労働者 163.4時間 149.7時間 13.7時間
パートタイム労働者 79.2時間 77.0時間 2.2時間

※厚生労働省「毎月勤労統計調査 令和5年分結果速報」より筆者作成
 
一般労働者の月間総実労働時間は163.4時間で、そのうち149.7時間が所定内労働時間、所定外労働時間(残業)は13.7時間です。この数字は月間の平均値ですので、一日あたり約0.6時間(約36分)の残業が発生している計算になります。
 
パートパートタイム労働者の月間総実労働時間は79.2時間で、そのうち77.0時間が所定内労働時間、所定外労働時間(残業)は2.2時間です。一日あたりでは、約0.1時間(約6分)の残業となります。
 

ビジネスマンの残業実態:4人に1人が残業なし

株式会社アスマークが実施した「残業に関するアンケート調査」によると、20歳から59歳のビジネスマンのうち、約4人に1人は残業がないことが分かりました。
 
また、残業をしているビジネスマンの半数以上が、月間の残業時間が10時間以上45時間未満であることが明らかになっています。
 

残業をする理由