marie「これは本当にシンプルに、『好きにすればいいよ』と思っています。骨格診断とか顔タイプ診断とかパーソナルカラー診断って、本当に素晴らしい技術だと思うんです。論理的で自分に似合うものがわかるし、便利ですよね。診断に合ったものを身につければ『似合っているね』って、人から褒められると思います。

だから、ファッションで『似合っているね』っていう言葉が欲しい場合は、どんどん診断を受けて、それを参考にするのがいいと思います。でも、診断にとらわれて服を着るのが楽しくなくなってしまったり、似合う服と好きな服が違ったりした場合は、診断は一度忘れていいのではないでしょうか。

『○○診断』は、自分が納得するところだけ取り入れるのでもいいと思います。参考にしたいところだけ参考にして、あとは無視でもいい。とらわれる必要はないと思います」

◆骨格診断は、似合う服の答え合わせでしかない

――たしかに納得した部分だけ取り入れるなど、いろんな方法がありますね。

marie「診断って、私は似合う服の答え合わせだと思っています。私も骨格診断をお客様にしていた時期があったのですが、診断をすると大抵『やっぱりそうですよね!』とみなさんおっしゃるんですよね。『私、このタイプだったんだ! 意外!』と言う方はあまりいらっしゃいません。

みなさん、自分に似合うものはわかっていて、それが言語化される感じなんです。『だから、この形の服が似合わないのか』とか、答え合わせができてスッキリされています。何十年も自分と付き合っていると、ある程度自分の似合うものってわかってくると思うんです。だからこそ、診断にばかりとらわれて自分の好きなものが着られなくなるのは、すごくもったいないなと思います」