チャート環境の確認
図表1のチャートは、日経平均株価の日足です。まず確認すべきポイントは、3万9000円を挟んだ「もみ合い相場」になっている点です。ここに主眼を置いて、テクニカルツールを描画していきます。
図表1 日経平均株価(日足)
※TradingView Inc. TradingView提供(解説を目的に使用しております)
(1)水平線を引く(上値抵抗線と下値支持線)
3万9000円の水準を中心線と捉え、その上の4万200円水準に上値抵抗線、下の3万7700円の水準に下値支持線を引いていきます。この範囲がいわゆる「レンジ帯」で、日経平均株価はこの価格帯で動いていることを観察します。
(2)上値と下値のトレンドラインを引く
チャート画面上に描いているように、上値と下値のトレンドラインを引きます。日経平均株価はこのトレンドラインの間で、右斜め上方向に動いていることを観察します。
(3)移動平均線の位置を確認する
現在、50日と200日の移動平均線がどこに位置しているかを確認します。それぞれの移動平均線は過去50日、もしくは200日の動きをならしたものなので、日経平均株価はこの移動平均線に沿って、おおむね推移していることをイメージします。
(4)現在のローソク足の位置を確認する
最後に、現在のローソク足の位置を確認しましょう。現在のローソク足はおおむね、50日と200日の移動平均線に近接しています。日経平均株価がこの水準で止まっているのは、移動平均線が下値を支えていることを意味します。