CAP(キャップ)センター・JAPANは、「年間513人の子どもが自殺する現実 -子どものSOSに気づけるおとなをもっと増やしたい 地域の学びの場を提供します」のクラウドファンディングを、12月10日(火)~2025年3月8日(土)の期間実施している。

おとなが子どものSOSに気づくことの大切さ

CAP(Child Assault Preventionの英語の頭文字をとったもの)は、子どもへの暴力防止という意味。CAPセンター・JAPANでは、日本で1995年から、子どもの人権侵害である暴力を予防するための活動を実践。これまでに、全国の幼稚園・保育所・学校・施設の600万人以上のおとなと子どもにCAPプログラムを届けてきたという。

いじめ、親や養育者等からの虐待、部活動などでの体罰、身近なおとなからの性暴力など、子どもの心とからだが傷つけられたという報道は後を絶たない。不登校の児童生徒数は2023年度、全国の小中学校で34万人を超え、過去最多を更新したという。


またCAPセンター・JAPANによると、どうすることもできないと生きる自信をなくし、「死にたい」「消えたい」と悩み苦しんでいる子どもの数は計り知れず、中には、すべてをあきらめて自ら命を絶つ子どもが年間500人以上いるという。

子どもがしんどい状況におかれ、もう話ができないと自分を追い込んでしまう前に、まずおとなは、子どものちょっとした変化に気づくことが必要。子どもの問題行動は、問題提起行動、SOSでもあるのだ。

おとなが子どもの変化に気づいて声掛けをすること、子どもが話しやすいと思う環境を作ることが、暴力防止(悪化防止・再発防止)には必要。必ずしも専門家である必要はなく、少しの知識とスキルを身につけることで、おとなは慌てずに子どもとやりとりができるだろう。そういう人が身近に複数いることは、子どもにとって大きな支えになる。

すべての子どもが、自分は権利をもった大切な存在だと思ってほしい。その子どもを見守る地域のおとながつながってほしい。CAPセンター・JAPANは、子どもの安心・安全な育ちのために備えることを支援し、できるだけ多くのおとなが子どものSOSに気づけるようになってほしいと願っている。

「CAPおとなワークショップ」を展開