臨月が近づいてくると、それまで安静にするべきといわれていたのが、急に運動するようにといわれるようになります。臨月に運動を行なうと、子宮口を開きやすくなる、股関節を柔軟にする、体力を付けるという安産効果が期待できます。

そこで無理せず臨月でも行える運動が雑巾がけであり、無理のない範囲で行うと良いです。

臨月の運動としては雑巾がけはおすすめ

臨月の時でも運動をするべきと言われても、あまり激しい運動は体が疲れるだけです。そんな時に、母子ともに経過が順調であれば、必要以上に安静にする必要はなく、運動しても構いません。運動を行なうことは、子宮口を開きやすくして体力を付けるので、安産にしやすくします。

ただ、運動をするにしても、お産に向けて体力を付けるなどが目的なので、激しい運動をする必要はありません。買い物や掃除などの日常の運動をメインとして行ない、無理しないように心がけます。

最初はどれぐらい運動すれば良いのかわからない場合は、まずは少しずつ始めていき、自分の体力などと相談しながら行ないます。

運動としては家事もおすすめであり、家事のような少しの動きでも、立派な運動となります。家のことをしながら体を動かせるので、一石二鳥ともなります。
家事の中でも、特に雑巾がけが良く、四つんばいになって行えるので、妊婦さんにも比較的楽な姿勢で行なうことができ、疲れてもすぐ横になれるのでおすすめです。

それ以外の家事や掃除も取り入れても構いませんが、必要以上に無理はせず、あまり疲れないような範囲で運動をしていきましょう。

激しくお腹に負担をかける運動は避けるべき

臨月の際の運動は、安産にしやすいという効果がありますが、しかし、行なうべきでない運動というのもあります。たとえば、縄跳びやトランポリンのようなジャンプする運動であり、お腹を激しく揺らすこのような運動は避けるようにすべきです。

その他にも母胎の安全のためには、以下のような運動は避けましょう。

  • 母親が転ぶおそれのあるサイクリングなどの運動
    ・バスケットやバレーボールなど、人とぶつかるおそれのあるスポーツ
    ・ゴルフやテニスなどの体をひねるスポーツ
    ・スキーなどの激しく転倒する危険のあるスポーツ

たとえ妊娠前にこのようなスポーツや運動をして慣れていたとしても、妊娠して大きなお腹では動きにくく危険です。また、激しく動くと言うことは、それだけ胎児に激しい衝撃を与えるということになるので、あまり良くありません。

そのためにこのような危険のある運動以外の運動をするようにします。できるだけ体をねじったり激しく動かしたりせず、なおかつある程度体に負荷となる運動が適しています。

また、臨月の時であっても、運動して汗をかいても胎児には影響はありませんので、多少汗をかくぐらいの運動が良いかもしれません。