実際に湯船にお湯を貯めた場合、ガス・水道代はいくらになるのでしょうか。以下で、お湯を替えなかった場合の料金と、入るごとにお湯を替えたときの料金を見てみましょう。
 

お湯を替えなかった場合のガス・水道代

200リットルの水の温度を15度から42度まで上げるには、5400キロカロリーのエネルギーが必要とされています。都市ガスの1立方メートルのカロリーは1万755キロカロリーとすると、「5400÷1万755=0.502」となるため、全部で0.502立方メートルが必要です。
 
2024年11月時点の東京ガスの1立方メートル当たりの基準単位料金は、145.3円です。そのため、湯船にお湯を1回貯めるのにかかるガス代の計算式は以下の通りになります。


・単位料金は、145.3円×0.502=約72.94円
・日割りのガス基本料金は、759÷30=約22.3円
・湯船にお湯を1回貯めるのにかかるガス代は、72.9円+25.3円=98.2円

このように、ガス代は98.2円となります。
 
水道代は、東京ガスの1リットルあたりの水道代単価が0.24円として計算すると、湯船1回につき約200リットルの水を使用するため「0.24×200=48円」となります。
 
湯船にお湯を1回溜めたときのガス代と水道代の合計は、98.2円+48円=146.2円となります。1ヶ月(30日)に換算すると4386円です。
 

入るごとでお湯を替えた場合の料金(2人暮らし)

入るごとでお湯を替えた場合は、先ほど計算した湯船にお湯を貯めたときのガス代と水道代が2倍となり、1ヶ月で8772円です。特に2人以上で暮らしている場合は、パートナーと水道光熱費がどれくらいかかっているかを確認した上で、お湯を替えるか替えないか話し合いましょう。
 
ガス・水道代を抑えたいのであれば、お湯を替えないほうが良いと考えられます。衛生面でも1日以内なら問題がないとされているため、節約対策としても良い選択でしょう。
 

2人暮らしで毎回お風呂のお湯を替えると追加コストがかかる