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定期的に掃除していれば、1~2日同じお湯でも衛生面に問題はない
結論として、お風呂のお湯は1~2日同じであっても衛生面で大きな問題はないとされています。
カビや細菌などの微生物に関する研究を行っている株式会社衛生微生物研究センターでは、同社サイトに「残り湯の細菌は主に人の身体(皮膚など)に由来するものであり、通常は病気の心配はありません」と記載しています。
ただし、衛生面で全く問題がないわけではありません。残り湯を使用する際は、可能な限りその日中に利用するのが望ましいといわれています。1日以内に限定される理由の一つとして挙げられるのが、レジオネラ菌の存在です。
レジオネラ菌は約20~45℃の水またはお湯で増殖しやすく、特に高齢者や病人のように、抵抗力が下がっている人は感染する可能性が高いとされています。
定期的に浴槽を掃除していればレジオネラ菌の増殖を抑えられるといわれていますが、入浴直後の残り湯と一晩放置した後の残り湯を比較すると、レジオネラ菌の量が大幅に増加することが確認されています。
入浴人数2名の入浴直後の残り湯と、一晩放置した後の残り湯のレジオネラ菌の量は、図表1の通りです。
図表1
株式会社衛生微生物研究センター お風呂の残り湯は使ってもよい?より筆者作成
データは一例ですが、たった一晩で6000倍以上に増殖すると考えると、やはり1日ごとでお湯を替えたほうが良いと考えられます。