妄想癖に陥る人の心理や原因(1)欲求不満

ここまで妄想や妄想癖について、また妄想の種類についてもご紹介してきましたが、ここからは妄想癖に陥ってしまう人の心理状態や原因についてご紹介していきたいと思います。

妄想癖に陥ってしまう原因となる心理の一つに、欲求不満というのが挙げられます。

欲求不満というのは、文字通り自分のしたい事、欲しいものなどの欲が満たされていないような心理状態のことを言いますが、この欲求不満な状態が続くと妄想癖に陥りやすいと言えるのです。

自分の叶わない、現実に起こらない欲求を満たすために、妄想をして一時的に欲求不満な気持ちを紛らわせているのですね。

どれほど願っても現実にならない欲求を妄想することで、自分の欲求は現実のものになったんだと思い込んでいるのです。

いわゆる、現実逃避といったところでしょう。

このように、欲求不満な状態が続いているという状態を改善しなければ、妄想癖に陥る原因になってしまうのです。

妄想癖に陥る人の心理や原因(2)ストレスを抱えている

妄想癖に陥る原因となる心理には、日常のストレスが関係している場合も多いのです。

日々堪え難いストレスと共に生活をしている事で、せめて妄想のなかでは幸せになりたい…という願望が強くなっていき、その妄想を繰り返さなければ正気でいられないという状態になる事で妄想癖へと発展していってしまうのです。

しかし、ストレスといってもイライラする心理状態だけがストレスな訳ではありません。

日常生活における不安要素や、過去のトラウマなどが妄想癖の原因になってしまうこともあるのです。

自分の理想の姿を妄想する事で、不安な気持ちを忘れたい、過去のトラウマを消し去りたいという心理があるのでしょう。

過去にいじめを受けた経験のある方でしたら、自分が多くの友達と仲良く過ごしているというような妄想を繰り替えすといった具合ですね。

なりたい自分、幸せな自分を妄想し続けることにより、妄想癖に発展してしまうのでしょう。

妄想癖に陥る人の心理や原因(3)一人の時間が多い

妄想癖に陥る原因になりやすい生活環境として、1人で過ごす時間が多いというものがあります。

自分が1人でいる状態を想像して欲しいのすが、やはり1人というのは退屈に感じてしまうものですよね。

退屈な状態ということは、そこへ楽しみや面白み、刺激といったものは一切存在しません。

何の変化もない、ただただ平凡な日々を過ごしている。

そのような生活に飽き飽きとしてしまった事が、妄想に走ってしまう原因となります。

そしてその妄想に快感を覚え、やがて妄想癖へと発展していくのです。

妄想のなかの楽しい出来事や面白い出来事を刺激に、日々の生活を送っているのですね。

しかしながら、1人の時間が長いと、その分クリエイティビティな発想が湧きやすいと言われている事実もあります。

自分で色々と考えて行動しますからね。

ですが、そのクリエイティビティな発想が妄想癖に陥ってしまう原因になる場合もあるようなのです。

妄想癖に陥る人の心理や原因(4)純粋で流されやすい

妄想癖に陥りやすい原因に、純粋で人に流されやすいという人間性が関連する場合もあります。

純粋な人が妄想癖?!と思うかもしれませんが、純粋な人ほど妄想癖になってしまう可能性が高いということもあり得るのです。

一体どうしてなのかというと、純粋であるが故に疑うということを知らず、人の言うことを信じ込みやすいのですね。

それにより思い込みが激しくなってしまい、それが妄想に走ってしまうということがきっかけで妄想癖に陥りやすいのです。

しかし純粋な人柄は決して悪い事ではありませんので、その人間性や性格を変えてまで妄想する癖を改善したり治す方向に考えなくても良いのかもしれませんが、それでも妄想癖というのは日常生活に影響をもたらしてしまうのには変わりはないのですね。

ですので、その純粋という人間性は保ったまま、人に流されずに自分の軸を持つという改善方法で妄想癖を治すのが良いのかもしれませんね。