「ウォシュレットは使わないから」とトイレのコンセントを抜く夫。便座が冷たくなるので電源を入れておきたいのですが…節約効果はあるのでしょうか?
温水洗浄便座にはさまざまな機能が付属していますが、あまり使わないため電気代がもったいないと考える方もいらっしゃるでしょう。使わないなら意味がないと思い、節電のためにコンセントを抜いてしまう方もいるかもしれません。   コンセントを抜くことで、実際にどのくらい節電できるかはトイレのタイプによって異なります。今回は、トイレの電気代やタイプ別の特徴、おすすめの節電方法についてご紹介します。

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トイレの種類とかかる電気代

今回は、A社が公表している2タイプのトイレ(温水洗浄便座)を例として、それぞれの電気代を解説します。条件は以下の通りです。

●電力使用量はA社が公表している年間消費電力量とする
●電気代の単価は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している「1キロワットアワーあたり31円」を目安とする
●瞬間式と貯湯式で比較する

瞬間式の場合、年間消費電力量は104キロワットアワーです。電気代は「104キロワットアワー×31円」のため、3224円になります。
 
一方、貯湯式の場合は、年間消費電力量が164キロワットアワーです。そのため、電気代は5084円になります。
 
つまり、1年間コンセントを抜いた場合は、約3000~5000円の節約になります。仮に5年続けた場合は、約1万5000~2万5000円になるため、節約効果は少なくないでしょう。
 

瞬間式とは

温水洗浄便座は、温水の供給方法によって瞬間式と貯湯式に分けられます。瞬間式は、使用するときだけ水を温めるタイプです。お湯切れがなく、連続で使用できるメリットがあります。
 
また、常にお湯を作らなくてよいため、コストパフォーマンスに優れている点も魅力です。先ほどご紹介したA社の2タイプでも、瞬間式の方が消費電力量は少なくなっています。
 
ただし、機能を最大限に使ったときに消費される「定格消費電力」は、多くなりやすいようです。例えばA社では、瞬間式の定格消費電力は1300ワットですが、貯湯式の場合は350ワットです。そのため、ブレーカーの容量に余裕がない状態で瞬間式の温水洗浄便座を使用すると、ブレーカーが落ちるかもしれません。
 

貯湯式とは