▼節約のためにトイレを「3回に1回」だけ流すのは危険! 節約効果とデメリットを解説
トイレの種類とかかる電気代
今回は、A社が公表している2タイプのトイレ(温水洗浄便座)を例として、それぞれの電気代を解説します。条件は以下の通りです。
●電力使用量はA社が公表している年間消費電力量とする
●電気代の単価は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している「1キロワットアワーあたり31円」を目安とする
●瞬間式と貯湯式で比較する
瞬間式の場合、年間消費電力量は104キロワットアワーです。電気代は「104キロワットアワー×31円」のため、3224円になります。
一方、貯湯式の場合は、年間消費電力量が164キロワットアワーです。そのため、電気代は5084円になります。
つまり、1年間コンセントを抜いた場合は、約3000~5000円の節約になります。仮に5年続けた場合は、約1万5000~2万5000円になるため、節約効果は少なくないでしょう。
瞬間式とは
温水洗浄便座は、温水の供給方法によって瞬間式と貯湯式に分けられます。瞬間式は、使用するときだけ水を温めるタイプです。お湯切れがなく、連続で使用できるメリットがあります。
また、常にお湯を作らなくてよいため、コストパフォーマンスに優れている点も魅力です。先ほどご紹介したA社の2タイプでも、瞬間式の方が消費電力量は少なくなっています。
ただし、機能を最大限に使ったときに消費される「定格消費電力」は、多くなりやすいようです。例えばA社では、瞬間式の定格消費電力は1300ワットですが、貯湯式の場合は350ワットです。そのため、ブレーカーの容量に余裕がない状態で瞬間式の温水洗浄便座を使用すると、ブレーカーが落ちるかもしれません。