富岡町3.11を語る会は、富岡町で東日本大震災・原子力災害の伝承活動をしている。

そして、人を育成するための表現の1つである「演劇」で町を元気にできないかと考え、12月21日(土)・22日(日)に、「第3回富岡演劇祭」を開催する。

入場は無料だが、コンテンツによっては有料のものもある。チケットは当日受付で購入可能だ。

「ゲキでゲンキな町づくり」を目指して

福島県富岡町は、東日本大震災による津波被害と原子力災害により避難を余儀なくされ、震災前に比べて人口が1万4000人も減るなど、町全体が新たなコミュニティの構築に全力で立ち向かっている最中だ。

第二回富岡演劇祭の様子

そこで富岡町3.11を語る会は、「人のつながり」を生み出す演劇こそ町再生の力になると考え、「ゲキでゲンキな町づくり」を目指す「富岡演劇祭」の第3回目を開催する。

長きにわたる避難生活の中で、「町に帰る人」「帰らない人」「新しく町に暮らす人」と多様化していく町民たちと演劇を通じて「つながる」。そして「向かい合い」「語り合い」「わかり合い」「共に考え」「ともに行動する」新たな町を作るための、演劇&パフォーミングアーツの祭典だ。

2日間のプログラム

12月21日(土)10:00~11:00に、大ホールにてオープニングセレモニーを開催。富岡町民劇団ホームによる詩と、南相馬市で活動する「トモダチプロジェクト」のパフォーマンスで盛大に幕を開ける。観覧は無料だ。

12月21日(土)13:30~15:00は、大ホールにて、プロの劇団「THEATRE MOMENTS」による『遺すモノ-楢山節考-』を上演。当日チケットは2,500円、高校生以下は2,000円だ。

同作では、舞台美術無しで複数の木枠のみを使用し、楢山節考の世界を表現。原作の持つ圧倒的な感動と共に「生きるとは?」「家族とは?」「ルールとは?」という普遍的な問いについて考える時間になるだろう。