素材を壊して再構築することで、伊佐治氏は日常品に対する先入観を問い直し、周りの世界を違った視点で考えるように促す。

きっかけは阿佐ヶ谷駅前での出来事

展示概要の中で、伊佐治氏は「10年ほど前、阿佐ヶ谷駅ホームに生米が一合ほど置かれる迷惑行為があり、友人とその話で盛り上がった。友人は『稲穂は稲妻の象徴なので、雨乞いでは?』と解説してくれた」と、数年前にあった阿佐ヶ谷駅前でのエピソードを振り返る。この記憶がきっかけとなり、身の回りの物と人間との関係について再考するようになったという。

「人は既存の社会に適合してこそ、上手く生きていけるように見えます。その点『商品』にとても近い存在だと思います。人と『商品』の違いを支えるのは、私たちが持つ計算不可能な神秘的な領域です」と説明してる。

同展を通じて、伊佐治氏は日常的に存在する物体に対する本来の好奇心を人々に再発見させ、モノの単なる実用的な役割を超えた、その隠れた真実を探求するよう促す考えだ。

限定ラベルの「Jinny Lemon Sour」を販売!

2025年1月18日(土)には「Jinny Street Gallery」に隣接するアートスペース・バーのNININIで、同展のオープニングイベントを開催。

当日は、オープニング・ナイトのアクティビティとして、伊佐治氏と共にギャラリーを巡る「アーティスト・ウォーク」が予定されている。


また、オープニングイベントでは、「Jinny Street Gallery」の公式ドリンク「Jinny Lemon Sour」をフードとともに提供。このドリンクは、新宿のOpen Bookレモンサワー専門店とのコラボレーションで生まれた特別なレモンサワーで、アートをテーマにしている。

伊佐治氏自身がデザインを手掛けた限定ラベルの「Jinny Lemon Sour」は、300缶のみの限定販売!気になる人はオープニングイベントにも足を運んでみては。