渋谷区神宮前二丁目に位置する路上ギャラリー「Jinny Street Gallery」 にて、東京を拠点に活動するアーティスト・伊佐治雄悟氏による新しい作品展「The Life of Things」by ISAJI YUGOが、2025年1月11日(土)~2月8日(土)の期間に開催される。

また、2025年1月18日(土)にはオープニングイベントを実施予定。伊佐治氏自身のアートワークをあしらった、ギャラリーの公式飲料「Jinny Lemon Sour」の特別限定ラベルも展示に合わせて発売される。

形を超え、モノの真実を探る新たな作品展


同展では、伊佐治氏が日常的に存在する物体の本質に迫り、その形を超えたモノの可能性を観客に提示する。

伊佐治氏は、馴染みのある素材を解体し、熱を使ってそれらを曲げたり変形させたりすることで、物体の中に隠れた神秘と未知の可能性を引き出し、それらをより深い意味を持つ存在として再定義。そんな彼の作品は、物質の世界が持つ美しさと複雑さを再認識させ、人々が普段見過ごしているものにもっと関心を持つよう促している。


伊佐治氏は、作品制作について「明確なイメージを持たずに作品制作をするので、素材や道具に導かれている感じがします。『自分』という枠組みから解放される瞬間でもあります。その体験を求めて、作品制作に打ち込んでいるとも言えます。自分の存在を相対化するためにも、モノを中心に考えるのも面白いと思います」とコメントを寄せた。

この素材選びへの探求とそれに共感するような感覚は、制作過程に反映され、素材自体が彼にインスピレーションを与える重要な役割を果たしている。

日常品に対する先入観を問い直す

伊佐治氏の作品は、単に物を変えるだけではなく、新しい見方も促す。彼が使うプラスチックボトルやカッターナイフの刃などのごくありふれた日常的なモノは、普段はあまり気に留められないか、捨てられてしまう素材だ。しかし、伊佐治氏の手にかかると、それらは新しい意味を持つものに変わり、日常生活に隠された可能性やつながりを象徴するようになる。