◆夫婦仲の危機、会話も減っていった
そんな口喧嘩の末、次第に夫婦仲も悪くなり、家では口をきく機会もすっかり減ってしまったと言う良子さん。
「食卓でご飯を囲んでも、夫は私と話すのを面倒だと感じて、そそくさとご飯を食べて、自分の部屋に戻る始末。当然、子どもたちにも話しかけようとはしません。そんな夫の姿を見ていくうちに、離婚という文字もよぎりました」
◆40代を過ぎて、更年期になってから気持ちに変化が
しかし、良子さんの気持ちに変化があったのは、40代後半を過ぎてから。
更年期が始まり、ホルモンのバランスを崩し、めまい、肩こり、関節の痛みなどを発症するようになったそう。
「更年期になって体調不良になれば、よりイライラが募るのではないかと思っていました。しかし、実際更年期になってみると喧嘩する気力もなくなり、夫に怒りの感情を持つことすら面倒になったんです」
そもそも良子さんは専業主婦。夫は大手企業の管理職で、年収1000万円以上。自分の体力が落ちたことで、「夫がいないと、ますます自分自身が困るのでは」と悟り、この生活を割り切ろうと決意したのだとか。
それからは夫婦の会話がなくても「仕方ない」と認識して、むしろ会話がないなら夫に期待するのではなく、今の生活の中から楽しみ方を考えればいいのではないか。
そのように考え方を切り替えてから、夫との生活もそう嫌ではなくなったそうです。
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